5月22日(水) 1年生 原野に泉 vol.11
- 公開日
- 2024/05/22
- 更新日
- 2024/05/22
1年生
“むごい教育が意味するココロ”
戦国時代、8歳の徳川家康(幼名:竹千代)が今川家に人質として預けられた時に、今川家の当主・今川義元が家臣に言ったとされる言葉。
義元は、ひと目見て家康の素質を見抜き、このまま成長すれば将来自分をおびやかす存在になると考え、家来に対して「竹千代にはむごい教育をせよ」と命じた。彼の言う「むごい教育」とは甘やかし叱らないことであり、家康の持って生まれた能力を摘み取り、将来今川家の脅威となりそうな素質をつぶすことだった。
人間は、楽をしてばかりで心身の鍛錬をしなければ成長しない。苦労したり失敗したりする過程で育つものであり、困難を乗り越えてこそ強い心が身につき、自分に向けられた愛情に感謝する心を持つことで他者への愛情や優しさが育つもの。つまり、義元が家康に求めた「逆」を心がけることが人間の成長には大切なことなのだ。結果を出す者は、その過程に凄みがある。
目の前の辛さから逃げてばかりでは義元の思う壺なのだが、さて、君はこの「むごい教育」を甘受していないかな?