3月7日(火)閉じれば感謝 開けば器
- 公開日
- 2023/03/07
- 更新日
- 2023/03/07
学校の様子
卒業式での校長式辞の一部を紹介します。
卒業おめでとう。あなたたちはコロナ禍という歴史的出来事の中、不安やストレスを抱えながら学校生活を送ってきました。これまで経験したことのないようなことが次々と起こる状況だからこそ、社会の流れと時代の変化に柔軟に対応し、打開策を見つけていく経験は将来生かされるものであると確信しています。
谷川俊太郎の詩の一節を紹介します。
「あわされた ふたつのてのひら とじれば 感謝 ひらけば うつわ」
皆さんはこの3年間で、心身ともに劇的な成長を遂げました。ここまで立派に成長できたのは、ご家族をはじめ、たくさんの方々の支えがあってこそ。感謝の気持ちを忘れてはなりません。手のひらを開いて、水をすくって飲むときの形にしてみます。それがあなたの器です。大人になるということは、愛され守られてきた自分を意識しつつ、今度は周囲を愛する自分、大切なものを守る自分への転換を図るということです。そのためには君たち自身の人間としての器をできる限り、深く、大きなものにすることが求められていきます。
卒業生の皆さんが進む新しい道は、希望に満ちあふれています。現状に満足することなく、いつもなりたい自分をめざして、明るくポジティブに、それぞれの道を進んでいってほしいと心から願っています。