6月1日(火)6月の本の紹介
- 公開日
- 2021/06/02
- 更新日
- 2021/06/02
最近の様子
図書館の今月のテーマは、「雨の日に雨の物語読んでみませんか」です。今年は、例年より早く梅雨の時期に入りましたね。雨が続くと、気持ちが下がりがちですが、この時期に雨の物語を読んでみたら、雨の音や匂いなどが実際に感じられて、いつもより物語が身近に感じられるかもしれません。雨の日の読書を楽しんでみませんか。
1冊目「魔女たちは眠りを守る」
村山 早紀/著 KADOKAWA
古い港町に、若い魔女の娘・七瀬が帰ってきた。赤毛の長い髪をなびかせ、かたわらに金色の瞳をした使いの魔の黒猫マリーを連れて。目指すは、銀髪の美しい魔女ニコラが営む「魔女の家」とよばれるカフェバー。桜の花びら舞う時期に訪れる書店員や6月の雨の中、祖母のためにお茶を買いにきた青年など、懸命に生きる人たちと長い時を生きる魔女たちの出会いと別れのファンタジー物語。
2冊目「意味がわかるとゾッとする話 3分後の恐怖『むなさわぎ』」
橘 伊津姫/著 汐文社
悪い予感に心が穏やかでない夜。むなさわぎは、現実へとつながる悪夢なのかもしれません……。「雨宿り」「降りはじめた雨」や「雷の夜」など、雨にまつわる話など、意味がわかるとゾッとする短い話を多数収録。話を読んだ後、雨の日が少しこわくなるかもしれません。
3冊目「この恋は世界でいちばん美しい雨」
宇山 佳祐/著 集英社
駆け出しの建築家・誠と、カフェで働く日菜は、雨がきっかけで恋に落ち、鎌倉の海辺の街で一緒に暮らしていた。家族のいない日菜に夢の家を建ててあげたい、そのために建築家として名をあげたい誠。しかし、ある雨の日、日菜と一緒にバイク事故で瀕死の重傷を負う。目を覚ました彼らの前に、案内人と名乗る喪服姿の男女が現れ、二人に告げる。それは、二人合わせて20年の余命を授かり生き返れるが、互いの命を奪い合う、ライフシェリングというシステム。しかし、それは二人にとって、あまりにも過酷で切ない日々の始まりだった……。