学校日記

10月5日(日) 女子ハンドボール部 新人大会

公開日
2025/10/06
更新日
2025/10/06

部活動



10月4日、5日にわたり、新人大会が行われました。選手たちの夢は、夏休みの最初の練習でじっくりと時間をかけ、自分たちの実力と向き合いたどり着いた、新人大会優勝というものでした。


4日の予選リーグは、全勝し1位抜けで決勝トーナメント進出を決めました。ただ、内容は決して良いといえるものではなく、オフェンスもディフェンスも自分たちのやるべきことがやりきれない、不完全なものでした。緊張はもちろんあったと思いますが、選手たちの実力が出し切れたとは決していいきれない展開でした。明日に向け、自分たちのやってきたこと、できることを見つめ直す課題を与え、1日目を終えました。


5日、準決勝はこれまでもギリギリの戦いをしながらも勝ち切れなかった相手。これまでやってきたことを確認し、昨日の不出来は一旦切り替えるよう指示。準決勝のポイントはディフェンス、止めるべきプレーと割り切るプレーを入念に確認。その上で攻めるポイントを攻め続けることを確認して試合開始します。序盤からディフェンスがよく機能し、ハードワークを続ける選手たち。昨日の中途半端な姿は微塵も感じさせない素晴らしいスタートでした。終始先行し、ディフェンスの足も強気なオフェンスも止まることなく5点差で前半を折り返します。後半、前半のハードワークのせいもあり、前半ほどディフェンスの足が動きません。相手も高めでプレッシャーをかけてくる展開で得点がのびず、我慢の時間。じりじりと点差が縮まっていきますが、我慢、我慢のディフェンスで1点差を守り切り、見事勝利しました。後半の猛攻を耐えたことは評価できますが、前半と同じだけのハードワークを続けられるフットワークの強化が喫緊の課題であると実感しました。


迎えた決勝。予選リーグでも戦った相手です。お互いのことはよく知った相手。昨日とは違うディフェンスで勝負すること、オフェンスの狙い目を徹底することを再確認して試合開始です。開始直後、2点連続で失点し、苦しいスタート。相手も、前日の負けからディフェンスの修正をし、うちの狙い目をしっかりと妨害してきます。決して失点が多いしわけではありませんが、こちらの得点も思うようにのびず、チャンスでも相手のキーパーのナイスセーブに阻まれ、同点で前半を折り返します。後半、お互い譲らない試合展開、最後の最後まで点差はつかず、残り1分を切ったところで、一瞬の判断の遅れ、接触の遅れで失点、大きな1点差となります。残り3秒でうちのチームのフリースロー。たまらず残してあったタイムアウト。1分で練習したこともないフリースローからの最後のロングシュートの確認、この3秒以内での一本のシュートにかけます。試合再開のホイッスル、タイマーが動き出すと同時にパスがつながり最後のシュート、コースは得意な下、、、数センチずれていれば得点、ですがボールはゴールポストにはばまれ、試合終了となりました。


結果は準優勝。一年生も含め、涙が止まらず、動けない選手たち。一年生と二年生14人がチームとして、夢を叶えるために必死だったということが伝わりました。二年生に意地が伝わりました。そんな二年生が本当の意味で必死になったのは一年生のおかげです。この大会で二年生の代わりとなれるのは一年生しかいない、そのために必死になってくれたからこそです。

この2日間で、これまで練習してきたことを、どれだけイレギュラーな時も、苦しい時も、どんな時でも発揮することの難しさを実感したと思います。そして、試合で発揮するためには、体...技術、体力、フットワーク、心...集中、徹底、強気、そして頭...きっかけやシステムの理解のどれが欠けてもいけないと痛感できたのではないでしょうか。そんな体と心と頭の状態を試合当日にもってくるためには、ぎりぎりの勝負で勝ち切るためには、また必死に練習し、よりたくさんの経験を積み重ねるしかないと思います。


保護者の皆様、2日間、早朝からありがとうございました。ハンドボールに必死なる選手たちをお支えいただき、またそんな選手たちの姿を見てワクワクしていただけたでしょうか。新チームになって2ヶ月、この間だけでも選手たちの心は逞しく成長してくれました。それはいつも近くで「がんばれ!」と背中を押していただけているからこそだと思っております。この大会以上に皆様がワクワクし、そして結果で恩返しができるよう、選手たちと励んで参ります。今後もご支援、ご協力、そして盛大なご声援をよろしくお願いいたします。