今中日記

7月17日 仲間と

公開日
2015/07/17
更新日
2015/07/17

こころを育てる

 屋内運動場での全体指導の3つ目は、教務先生からの提案でした。
 「鉛筆があるんだけど、とがったほうを下にして立たせるにはどうしたらいいかなあ?」との問いかけです。全校生徒でいろんな方法を考えました。すると1年生の生徒が挙手をし「他の鉛筆と混ぜて、ゴムでしばれば立ちます。」と答えてくれました。そうですね、1本では立ちませんが、周りが支えることでふらふらの鉛筆も立ちます。「これが、みんなのクラスです。困っている子や悩んでいる子を、皆さんの学級は支えることができましたか?」このお話を聞いて映画が始まりました。
 映画は、全盲の小学生が入学してから卒業するまでのドキュメンタリーでした。5歳で失明した少年が、普通の小学校に入り、他の子と同じようにして成長をしていきます。運動会の徒競走に出るシーンがありました。クラスの仲間が、何とかして彼をゴールに導こうと様々なアイディアを出して練習をします。手拍子をしながら先導して走り、その音を彼が聞いて走るという案は、先導する人が早く走れませんでした。鈴をつけて走る案も、音が聞き取りにくくてダメでした。いろんな案を、まるで自分のことのように考えてくれる友達に囲まれ、彼も一生懸命に努力し、見事運動会では完走を遂げます。
 普通の中学校へ進むか盲学校へ進むか。「友達がいるから、普通の学校へ行きたいんだ。」彼の言葉が心に響きます。
 700人からいる屋内運動場ですが、雨音以外聞こえません。全員が画面に吸い込まれ、彼のことを自分のことのように考える時間が続きました。1学期の最後に、とても考えさせられ、感動できる時間を全校で共有できたことをとても嬉しく思います。