7月16日 終業式より
- 公開日
- 2015/07/16
- 更新日
- 2015/07/16
お知らせ
終業式にて校長先生がお話になられた式辞を、一部抜粋して載せます。
台風の関係で一日早い終業式となりました。 終業式にあたり2点話をします。
1点目は1学期を振り返って。
先生自身も、ここにいる1年生の皆さんと共に、この今伊勢中学校に来て、あっという間に1学期が過ぎようとしています。正直、今伊勢中学校はどんな学校かと期待と不安でいっぱいでした。授業の様子や集会のときの態度、修学旅行や自然教室での生活の様子など皆さんのすばらしい場面をたくさん見てきました。特に「3年生を見ればその学校の様子がわかる」と先生は思っています。さらに2学期、この今伊勢中学校がよりすばらしい学校になるものと先生は確信しています。先ほど林先生が、3年生の皆さんに厳しい言葉を投げかけてみえました。先生は、あの言葉は林先生からの期待の言葉だと受け取りました。学年主任の先生として、更なる高みに向けて、3年生の皆さんに頑張って欲しい、君たちならできる。君たちを信頼している。そんなメッセージでした。
もっとあいさつができたらいいなと、集会で、あいさつは「気づいた人から、相手の目を見て、そして笑顔で」と話をしたら、本当に多くの人が意識してあいさつをしてくれるようになりました。今、門に立って多くの人の笑顔のあいさつをとてもうれしく感じています。ただ、多くの人が爽やかなあいさつができるようになったためか、逆にまだまだと思う人が目立ってきました。あいさつは社会に出てからも必要な大切なマナーです。学校の周りに立っている旗の「今伊勢は 笑顔であいさつ できる町」が本当になるよう全員の力で意識していってほしいと思います。
他にも、たくさんの良い面を見てきましたが、残念ながら「大丈夫かな」という面も出てきました。地域の人からのお叱りや、学校や社会のルールが守られていない状況が起きていることを皆さんも気づく場面があったと思います。具体的には生徒指導の加藤先生や担任の先生などいろいろな先生から話があると思います。
前にも話をしましたが、ルールはその集団が幸せに生活するためにあるもの、ルールを守ることは我慢することですが、それは相手に対する優しさの表れです。今伊勢中学校が優しい人の集団であってほしいものです。
2点目は命についてです。
なぜ、今この話と思う人も多いと思います。
先日、岩手県で中学2年の生徒が、列車事故で命をなくした事件がありました。新聞やテレビの報道だけで真実のことはわかりませんが、自分からいじめを苦に命を絶ったのではないか、なぜ回りの人たち、特に大人は止めることができなかったのか。とても悲しい出来事です。また、少し前には同じ愛知県内で高校生が、些細なトラブルから数人に殴られ、川を泳ぐように命令されてそのまま大切な命をなくしてしまったという事件もありました。昨年は近くの木曽川で、中学生と小学生が、3年前にも中学生3人がもう少し下流の同じ木曽川で。誰も「死ぬこと」なんて考えていないための悲劇です。
私たちは人として生まれて人生を生きていくわけですが、その時、とても難しく大変なことが3つあります。それら3つを乗り越えていかなければなりません。その3つのうちの第1番目が、命を守ること。人生は長くて100年程度。でも、ほとんどの人は病気や事故で命を最後まで使い切ることができません。国によっては戦争でもっと生きることが苦しい国さえあります。だからこそ、大切にしなければならないのが命です。
先ほど話した木曽川で命をなくした人も、「川が危険」と泳いでいなければ、きっと今ごろ楽しい夏休みを迎えていたかもしれません。まして、人を危険な目に合わせるとか、自分から命を絶つようなことは絶対あってはなりません。
先月6月の終わりに、1年生のA君が亡くなりました。まだ中学1年生になって3ヶ月の命でした。彼は、6年生の12月に悪い病気が見つかり、治療をしてきましたが、とうとう治る事はありませんでした。水泳が得意で中学校では水泳部に入ってがんばろうとしていましたが、4月の入学式も、歩くことや話すことが思うようにできなく、皆さんと一緒に入学式ができないからと、前日に一人だけの入学式を行い、誰もいないクラスに入って、椅子に座り、その後2度とその席に着くことはできませんでした。
A君は、体が思うように動かない状態でも「勉強がしたい」と「みんなとできなくてもみんなと同じように勉強がしたい。」と勉強することを強く望み、入学と同時に、特別支援学校への転校を希望し、さらに悪化していく体にも関わらず、勉強を続けたそうです。
A君が、亡くなった後お父さんは、「短い人生だったけど、弱音を吐くことも、涙を見せることもなく、逆に息子から生きる勇気をもらいました。」と話されました。
生きたくても生きることができなかった命が身近に存在します。だからこそ命の大切さを身近に自分のこととして感じてほしいのです。自分から命を絶つ、危険な行為をすることは絶対にしてほしくはないのです。自分だけでなく、周りの人の命を何より大切にしてほしいのです。
最後に、長い夏休みがいよいよ始まります。
まだ大会を控える運動部、コンクール、発表会などを控える文化部の人たちも3年生にとっては仕上げのときです。悔いのない時間を過ごしてください。そして、3年生は、部活動引退とともに、進路選択に向けて本格的なスタートです。1,2年生にとっては部活動が新たなスタートです。
さまざまな人生にとって良くない誘惑がたくさんあるのも夏休みです。何をすべきか、どう行動すべきか、しっかりと考え、後悔のない夏休みを過ごしてください。
それでは、皆さんが笑顔で9月1日の始業式に顔を見せてくれることを期待しています。最後にもう一度お願いをします。「自分を大切に、仲間や家族を大切に、何より命を大切に」
終わります。