今中日記

7月30日 中干し

公開日
2014/07/30
更新日
2014/07/30

こころを育てる

 今日30日も、新体操の選手が、県大会に参加しています。また6日には、合唱部が1年から3年までの生徒がひとつになって、NHKコンクールに挑戦します。
 
 今年はサッカー部をはじめ、多くの部活動での目覚しい活躍の姿が見られ、3年生を中心とした、まとまりのある部活動の地道な練習の成果が、好結果に結びついたのだと思います。どの部の戦い方を見ても、今伊勢中学校らしい、誠実で素直で、そしてあきらめない心を感じました。たのもしい3年生に成長しつつあることが、なによりも大きな喜びです。
 中学校時代。勉強、部活動、友人関係、思春期、汗と涙、  さまざまな言葉で表現できます。でも、もっとも人を成長させるのは「青春の飢え」だと考えます。

こんな話を紹介します。
 
 稲作は、「水の管理」がとても大切だ。
その中で、田植えから1ヶ月過ぎ、ちょうど今からの季節に「中干し」という作業を行う。
「中干し」は、土壌の還元に伴って発生する有害ガスを除き、また、水をなくして、土の中に十分な酸素を与え、根を育てるために行う。
 これをすることで、根がしっかりと太く丈夫になり、自然とたくさんの茎が出るため、病害虫にも強くなり、収穫もふえる。
 その程度は、田んぼに亀裂が生じるくらい。結構水を制限する。

 稲の育て方は、人が成長するのに似ている。
若さの中心を占める価値のひとつは、「飢え」、つまり空腹感だ。
 人一倍の夢や希望、理想や目標、憧れを見失うことなく、求め続ける力、飢餓感こそが、努力や自己変革のエネルギー源になる。
 ただがまんするのではない。夢の実現に向けた「あきらめない心」をしっかりと持ち続けることだ。
 よどんで流れない水は、やがて腐る。
 本物の強さは、本物のやさしさに通じる。そこに、弱いものいじめは存在しない。
自分の弱さを隠すためのうそは相手に通じない。ひきょうものになるな。

 君たちの中学校時代の三年間は、決して80分の3ではない。その何倍もの密度と、可能性と選択肢に満ちた時代だ。
 誰にもチャンスがある。君は今日、何をする?
 平等に与えられている一分、一秒を大切にしよう。

 ただ一度の今年の夏!どう生きるのか、どう過ごすのか。自分の責任において思考し、行動しよう。「自分を育てる責任者は、自分」しかいない。  y