今中日記

12月12日 つながりから生まれる力

公開日
2013/12/12
更新日
2013/12/12

こころを育てる

今日で2回に渡って実施した、きわみ看護短期大学とのコラボレーションによる共同授業が大成功のうちに終わりました。2年生の保健体育の、わずか1時間の授業でしたが、収穫の多い1時間となりました。
きわみ看護短期大学は、2004年4月に市内に開学した新しい大学です。卒業生は看護師として愛知、岐阜県などの病院に就職して活躍しています。
http://www.aichi-kiwami.ac.jp/。
授業当日を迎えるまでに、5月から養護教諭を中心にして、大学と中学校、双方の学習のねらいを具体化するために、何度も小児看護学の柴准教授、三宅助教のお二人との打ち合わせをしたり、大学で、学生の皆さん対象に、授業内容のガイダンスもさせていただきました。
中学校側は、医療についてのキャリア教育の一環として、また現役の看護学生との交流を通した人間的なふれあいを求めていること。さらには、応急処置、熱中症予防などを年齢の近い看護学生の皆さんから直接学ぶことができる貴重な機会になるということ。
大学からは、思春期を迎える中学生とのふれあいを通して、看護師としての経験を積むことや、さまざまな相手に、救急処置の方法などを、具体的に実践を通して伝えるという経験をさせたいというねらいをもっていることなどを十分に確認し合いました。
 さらに、御供(みとも)学長様からは、単年度の交流に終わらせることなく、大学と中学校の貴重な交流の時間として継続的に取り組めるようにと、この時間を大学の看護実習の一単位として位置づけていただきました。
そもそもの始まりは、数年前に、勤務していた小学校での、きわみ看護短期大学の学生ボランティアとの出会いでした。目的をはっきり持った学生の皆さんの輝く目に強く引かれたのです。
 ぜひ中学生に、目標を持って努力することのすばらしさ、大切さを感じ取ってもらいたい。そう強く思うようになり、今回の企画が生まれました。
この企画の成果は、授業後の生徒、学生双方のアンケートに現れています。生徒の感想には、学習内容が、いつも以上にしっかりと定着したと回答しています。また学生のみなさんの9割以上が、自分の今後のキャリアに役立ったと回答しています。
今後も、今伊勢中学校独自のプログラムとして続けていけると確信しています。
これからも、生徒たちのために、地域の教育力を、無理のない形で取り入れていきたいと思います。ご協力いただいた皆さんに、心から感謝いたします。  y