今中日記

11月5日 いじめ対策研修会を開きました。

公開日
2013/11/05
更新日
2013/11/05

こころを育てる

 一宮市総合体育館では、下田博次、真理子先生をお招きして、市内全小中学校の先生方に、今小中学校で問題となっている「スマホ」や「携帯」による、ネット依存、さらにネット中毒の実態や、ラインなどのSNSの問題点について、講演会をしていただきました。 今のままでは青少年にとって極めて深刻な時代が待ち構えていることがわかりました。そして、それを止めることのできるのが唯一家庭であることもはっきりとしてきました。 見えないクローズドコミュニケーションは、学校や警察では規制できない時代になっています。
 また中高生のネット依存、ネット中毒は、厚生労働省の発表で51万8千人にものぼり、さらに増加の一途をたどっていること。ラインに縛られて一日10時間もネットから離れられない高校生がいること。麻薬中毒、アルコール中毒と同様に、ネット中毒が蔓延していくことに危機感を感じました。すでにお隣の韓国では3歳から家庭でネットについてしつけるべき指針が示され、実践されています。アメリカでは法的な規制、親の責任の所在をはっきりとさせる法律もできています。ネット中毒に対する医学的な治療も行われています。未来を担う子どもたちが蝕まれていくことは、国としても大きな損失であるからです。なぜか日本だけがほぼ何も対策がなされていません。今後、至急に学校と保護者、地域を巻き込んで、この問題から目をそらさず対策に取り組む必要を感じました。
 そのためには私たちおとなが、まずインターネットとはどんなものなのかをしっかりと学ぶ必要があります。インターネットは「巨大な記録の格納庫」ともいえます。子どものころ、ふざけてアップした画像は、その後何十年後も残ります。その人の人生を、信頼を揺るがすことさえ出てきます。それほど巨大で恐ろしい存在でもあるのです。何が正しく、どんなことを守らねばならないのかを、もう一度考えてみましょう。
 明日は、この下田先生ご夫妻が、今伊勢中学校に来ていただけます。市内の中学校で初の試みです。他の学校からも参加したいという声がたくさん上がっています。保護者の方々で、もしお時間がありましたら、当日参加でもかまいません。ぜひおいでいただき、講演をお聞きになってください。お待ちしています。午前9時には開演です。