4月19日 ご来校ありがとうございました。
- 公開日
- 2013/04/19
- 更新日
- 2013/04/19
お知らせ
昨日はありがとうございました。
たくさんの保護者の方々にご参加いただき、無事にPTA総会が終了しました。平成24年度の役員の皆様に心から感謝するとともに、平成25年度の新役員の皆様には、学校と家庭をつなぐとともに、子どもたちのためにぜひお力をお貸しくださいますよう、一年間よろしくお願いいたします。
総会後のあいさつの一部をここに載せさせていただきます。
平成25年度が、4月5日の入学・始業式より始まりました。新しく新入生265名を迎え、全校生徒809名、普通学級22クラス、特別支援学級2クラスの24クラスでスタートしました。
教職員は、正教員、講師、非常勤講師、心の教室相談員、学校図書館司書を含めて、新しく10名を迎え、総勢58名で、お子さんの指導に当たります。
中学校は、学力と、健康な体づくりを土台に、相手を思いやる力、夢をもつ力、正しい判断力で行動する力を育て、子どもたち一人一人の夢の実現のための学びの場だと考えます。
そこで、本校では教育活動の二つのキーワードを「自立」と「貢献」として毎日の教育活動を進めてまいります。
はじめにじりつについてお話します。同じ音で、自分を律する心の「自律」と、正しい判断力を身につけ、行動力につなげる「自立」があります。ここでいうじりつは後者を指しますが、二つのじりつのどちらも、とても大切なもので、ちょうどブレーキとアクセルにあたると考えます。
後者の「自立」の力について、たとえば、筋肉を鍛えたいと思ったとき、筋肉に負荷をかけないでいると、やがて衰えしまいます。それと同じように、学校は、異なる価値観を持った子どもたちの集団で構成されており、当然のように負荷がかかります。それはストレスとなります。しかしストレスを恐れるあまり、まったくのストレスフリーの状態にしてしまうと、子どもたちに社会性が育ちません。数年後に、この社会に巣立っていく子どもたちに、学校では子どもたち自身が自分で解決できる力を育てたいと考えています。これが「自立」の力です。
子どもたちには繰り返し「自分を成長させることのできる責任者は、自分しかいない。」と伝えています。言い訳は通じないのです。ただ、「自立」とは、自分一人の力で何でもやろうとすることではありません。周りと協力したり、時には人に頼ったり、頼られたりすることができることも「自立」です。この、心のブレーキと、アクセルのふたつをしっかり育て、中学校生活が充実するように指導していきます。
もうひとつのキーワードは、「貢献」です。「自立」を土台に、友だちに、家族に、地域に貢献する中学生を育てたいと考えます。それを育てる場が、「あいさつ」と「清掃」だと考えます。「あいさつ」も「清掃」も、手を抜こうと思えば簡単です。さらに、強制的させられているうちは、力はつきません。人が見ていようといまいと、自分の責任を地道にしっかり果たそうと努力する姿こそ大切です。しっかりと心を育てたいと考えます。そのために、学校内外のさまざまな場面で中学生が活躍できる場を考え、経験を通して、自己肯定感や自尊感情を育てていきたいと考えます。
現代はあまりにも情報が、大量かつ早く手に入り、常に結果を求められます。しかし、白か黒か、善か悪かという結果主義では、子どもたちの豊かで温かい心は育ちません。
どう考え、どう悩み、その結論を導いたのかが大切です。たとえそれが間違った答えであったとしても、私たち大人は、彼らの言葉や思いに、しっかり耳を傾け、うなずいてやることが大切です。その上で、大人として、正しい判断のヒントを与えましょう。もちろん優しく、厳しく育てていくことも大切です。
最後に、中学校生活は、チーム力が問われます。「自分さえよければいい」という、独りよがりな考えは決して通しません。たとえば個人の問題のように思われがちな、進路決定や学力向上についてでさえ、あきらかに学級のまとまりや学年のチーム力が、大きく影響を与えています。落ち着いた学級の、よい授業は一人ひとりの学力をおおいに向上させますし、ひいては進路結果にもつながっていきます。
学校は、他を思いやり、お互いに高めあえる集団を目指します。その集団にはもちろん、いじめはありません。ルールもしっかりと守れます。今伊勢中学校は、それらを学ぶ「道場」だと考えます。揺れる思春期前期です。学校と各家庭が、手を取り合ってお子さんの成長を支援していきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。 y