今中日記

1月7日 始業式

公開日
2022/01/07
更新日
2022/01/07

校長室より

 始業式で全校にお話しした内容から抜粋して掲載します。

 さて、2022年のあなたのテーマは何ですか。
「一日の計は朝にあり、一年の計は元旦にあり」と言います。
1日の計画は早朝のうちに立て、1年の計画は元旦に立てるのがよい。つまり、物事は、最初が肝心であるというたとえです。みなさんは、どんな目標を立てましたか。

 昨年の、一年間を表す漢字に選ばれた一文字は何だったか知っていますか。「金」という文字でした。昨年は、延期された東京オリンピックが開催され、日本の選手団が過去最高数の金メダルを獲得して、大会期間中はとても盛り上がったことから、投票数が一番多かったということで選ばれたようです。

 このニュースを知って、私は2つのことを考えました。
まず一つ目は、東京オリンピックにおける日本の選手団の結果が、多くの人々に勇気を与え、心に強く残った理由は、きっとそれぞれの活躍の裏にある、あまり知られていない過酷なトレーニングであったり、心理的なプレッシャーを克服してきた途中の過程に対する尊敬の気持ちも含まれていると思いました。

 中略

 みなさんは今、成長期の真っただ中にあるということです。だから、毎日の何気ない生活や、今の生き方が、あなたの将来につながっているというところです。他人ことを妬んだり、他人に意地悪をすることなんかがあってはいけません。肝心なことは、あなたがこれから、何を身に着け、何ができるようになるか、そして、何に対して自信をもつことができるかです。
 1年生、2年生、3年生では、自分が置かれている立場はみんな違います。そして、それぞれの人生は千差万別です。2022年、今年が、自分にとってどんな1年であってほしいか、まずそこからのスタートだと思います。
 
 2つ目に、私は昨年の東京オリンピックにおいて、日本選手の実に多くが、試合後のインタビューで次のように言っていたのを覚えています。「大会が開催されることに感謝します。そして、この大会に関係してくださった方々全員に感謝します」といったことを話していました。私は、この言葉にとても心打たれたと同時に、言葉のもつ力の大きさを感じました。活躍した自分よりも、活躍できた場を提供してくれた方に感謝する心、陰で人知れず支えてくれた人に対しての感謝を、言葉で表すことを忘れなかった選手一人一人から、感謝の気持ちの大切さを改めて学びました。

 中略
 
 自分の夢や希望、目標や目的に向かって大いに活躍してください。そして、それがかなったときに、あなたを支えてくれた人みんなに感謝の気持ちをもち、感謝の言葉を伝えてください。それがきっと伝えられた人の勇気となり、あなたの支えとなることでしょう。

 今週になって急に新型コロナウイルス、オミクロン株の感染が広がっています。これまでと同様に、マスクの着用と手洗いの徹底、そして教室等の換気を行ってください。自分は無症状でも、他人にうつしてしまうこともあります。目に見えないウイルスから自分と周りのみんなを守る行動が必要です。お互いが安心して生活できる場をみんなでつくることが大切です。さらに、登下校中のマスクの着用も継続してください。よろしくお願いします。
 みなさんの一人一人の未来に向かって、今日からまた新たな学期の始まりです。頑張ってください。期待しています。