9月1日(水)始業式(リモート)
- 公開日
- 2021/09/01
- 更新日
- 2021/09/01
校長室より
始業式に先立ち、「表彰伝達」を行いました。
また、「交通安全の話」並びに「保健衛生に関する話」を担当の教員から伝えました。
以下に、今日の話の全文を載せます。
夏休みは終わりました。「ありがとう」を言えましたか?素敵なありがとうが、あなたの周りにあふれ、温かい空気に包まれた2学期になってほしいと思います。
さて、ありがとうの反対の言葉は何だと思いますか。
ありがとうは、「有難し」から来ています。「有難い」の反対は「当たり前」です。あなたにとって当たり前のように存在する身の回りのすべてのものが、実は一つ一つが「有難い」存在であることに気づけば、あなたの視野は一段と広がることと思います。
今日は、2つお話しします。
一つ目は、2学期のキーワードです。2学期のキーワードは「信頼」です。相手との関係の中で、相手を信じて頼りにできること、または、頼りになると信じる気持ちで結ばれることを「信頼」と言います。「信頼は」、「信用」よりもさらに深い関係だと思います。
「信用」というのは、その言動に嘘偽りがないことや期待に応える働きのように、これまでの実績が評価されたことから得られます。それに対して「信頼」は、「ありがとう」のやりとりを積み重ねるうちに「ありがたい」存在と気づき、これから先も「信用できる」相手と自分との間に生まれます。これを、「信頼関係」と言います。
2学期は、基礎となる1学期の上に積みあがります。仲間や学級、生活全般において、1学期に大切にしたこと、重視したことを継続することや、自分で判断し、分別をもって生活することで、あなたは「信用」を得ることができ、まわりから「信頼」される存在になっていくでしょう。
この2学期にあなたが、「真心」を込めて行動し、あなたを支える多くの人のありがたさに「感謝」する心をもち、人から「信頼」される「信頼関係」を広く築くことで、充実した2学期になることを期待しています。
二つ目は、東京オリンピックに「乗馬」という種目で4位入賞を果たした、岐阜県出身の「戸本 一真」さんの話です。
彼が中学生の時、「自分の人生頑張れば面白くなり頑張らなければ面白くならない」と考えて過ごしたそうです。「頑張れば面白くなる」と考えられる感覚が素晴らしいと思います。そしてこの法則、ほとんどの人はすでに感じているのではないでしょうか。
「自分の人生頑張れば面白くなり頑張らなければ面白くならない」
あなたの2学期、「頑張れば面白くなる」というのはどうでしょう。
2学期は長い学期です。残暑厳しい9月から、2学期の終わるころは冬です。その間に、あなたにいろんなことが起こります。あなたを待っています。この長い2学期が終ったとき、「頑張った分だけ、あなたが面白かったな、あるいはこの先面白くなりそうだな」と感じられる日々にしてほしいと思います。
そこで、「一緒に頑張ろう」と、声に出して、チームで頑張ってみてください。そして、学級の取り組みなら、学級全員を1つのチームに、部活動、委員会、給食当番、日直も一つのチームと考え、チームで頑張れば面白くなる。これこそが自分も他人も共に栄える「自他共栄」に繋がります。
今伊勢中学校は、あなたの所属するチームです。「頑張れば面白くなる」という「戸本」さんの言葉に習って、思い出に残る、素敵な「頑張り」を期待しています。