4月28日(火) 3年5組担任より(3年生)
- 公開日
- 2020/04/28
- 更新日
- 2020/04/28
3年生
みなさん、家庭学習は順調に進んでいますか?
今日は数学における、定義(ルール)と定理(事実)についてお話します。
中学校2年生数学で定義と定理について学習しました。
定義とは、簡単に言うと数学における決まりごとです。「誰かがそのように決めたもの」なので、すべての人が納得できる明確な理由はありません。また、この先、もしかしたら変更されることがあるかもしれないものです。
一方、定理とは、すでに学術的な証明がされているものです。もとの定義(ルール)が変更されない限り、この先変更されることは絶対にありません。
さて、ここで問題です。
「円1周分の角度は360°」小学校からずっと常識として教えられてきたものですね。
これは、定義(ルール)or定理(事実)どちらでしょう??
正解は……定義(ルール)です。
実は「円1周分の角度は360°」という決まりに、誰もが納得する理由は無いのです。
360°にしておくと、何かと便利なので現在でも広く使われています。
なぜ、360なのだろう??
実は、360という数字は、約数が24個もあり、360より小さいどの自然数の約数の個数より多いのです。
1〜10までの数でいうと、7以外のすべての数で割り切ることができます。例えば、ピザを食べるときに「7人以外」であればきれいに分割することができるのです。とても便利ですね。
この定義を基に、「半周分の角度は180°」、「三角形の内角の和は180°」という定理(事実)が導き出されるのです。
定義(ルール)と定理(事実)きちんと区別して考えることが、数学マスターへの近道です。
時間がある今だからこそ、なぜ?といろいろなことに疑問をもち、調べてみるといいと思います。