学校日記

9月2日(月)2学期のはじまりにあたって

公開日
2024/09/03
更新日
2024/09/03

校長室

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2学期の始業式で北方中生に話した内容の一部を掲載します。
1学期の終業式と出校日に、パリオリンピックに出場した選手や大会にかかわった人たちについて、「その人の生き方」に触れてみてくださいと話しました。みなさんはまだ十代で、変わろうという気持ちを失わず、人として成長してほしいと伝えました。
オリンピック後の選手が残したエピソードをここに紹介します。
・スケートボードの開 心那(ひらき ここな)選手です。得点ではなく自分が「かっこいい」と思う技をやりきり、女子パークで2大会連続の銀メダル。
「メダルを取るっていうより、自分のやりたいランをみんなに見せたいっていう気持ちだった。本当に悔いのない大会」
・フェンシングの江村 美咲(えむら みさき)選手です。女子サーブル個人は3回戦敗退ながら、団体で銅メダルを獲得。
「みんなが自分を信じてバトンを託してくれた。1人だったら、前に出られたか分からない」
・柔道の阿部 詩(あべ うた)選手です。女子52キロ級でメダルを逃した後、6日後の混合団体で勝利を挙げて。
「ここで一歩下がってしまうと今後の柔道人生につながらないと思った。踏み出した一歩は、必ず何かにつながると信じている」
それぞれの選手の言葉には、「その人となり」いわゆる「人柄」が現れています。「目標を達成した喜び」、「仲間と共有できた夢」、「敗戦から得た気づき」がこれらの言葉には詰まっていると感じています。自分が話す言葉や伝える言葉は、自分が経験してきたこと、さらには努力してきたことが現れると思います。
2学期の始まりにおいて今学期に心がけてほしいこと、目標としてほしいことを2点話します。
一つ目は、「主体性と行動力を発揮してほしい」ということです。10月10日に「体育祭」、11月7日に「歌声コンクール」が行われます。生徒会や先生方で企画してくれていますが、どの行事も他人事にせず、自分たち事として、自分の活躍を見せ、表現し、仲間と共に北方中学校を盛り上げようという思いで臨んでください。そうすることで北方中学校のことをもっと好きになってほしいと思います。そして、コロナ禍が明けてコロナの逆境をも打ち消すほどの学校行事となるよう、学級や群団で結束し、すばらしい表現活動に努めてください。
二つ目は、「計画性をもって地道な努力を積み重ねてほしい」ということです。3年生にとって、夢の実現に向けた「扉」を開く時が少しずつ近づいています。どの「扉」を選ぶかは人それぞれですが、共通するのは、「自分で選ぶこと」、「自力で近づくこと」です。そして、「自分の手で開く」ということです。どんな世界なのかは未知です。しかし、「その扉を開くための努力を仲間たちと励まし合いながら一緒にできる」、これが学校のすばらしさです。
「努力したとしても報われるとは限らない。しかし、努力しなければ報われることはない。この言葉に励まされ、僕はここに立つことができました。」この言葉は、夏の甲子園の開会式での選手宣誓の一部です。努力の積み重ねのためには、まず「自分に嘘をつかず、地道な努力を積み重ねる」ことです。
1年の中で最も忙しい、でも充実感のある2学期が始まります。ぼんやり過ごしていてはもったいないことになります。学校行事や受験、その他様々なことに、意志をもって「真正面」から向き合って取り組んでください。