学校日記

2月6日(月)「もう一つのウサギとカメ」(朝礼より)

公開日
2023/02/06
更新日
2023/02/06

校長室より

 「もしもしカメよ カメさんよ」で始まる「うさぎとカメ」の歌、うさぎがカメを「どうしてそんなにのろいのか」とばかにしたことをきっかけに、2人が「競争」することになります。カメに大きな差をつけてリードしたうさぎがすっかり安心してちょっとひと休み、そして眠り込んでしまったうさぎをカメが追い抜いてゴールにたどり着くという話です。
 イソップ物語が元になっているこの話は、私達に「油断大敵」、「一歩一歩の努力の大切さ」ということを私たちに教えてくれています。

 実は、このお話は違う見方をすることができると言われています。
 カメが勝って、うさぎが負けた理由は、この2人の「見ているところが違った」ことにあるという見方です。
 うさぎは「カメを見ていた」 
カメは「ゴールを見ていた」 
つまり、うさぎはカメに勝つために、カメを見ていた。
しかし、カメはゴールにより早くたどり着くために、ゴールだけを見て一歩一歩進んだ。
カメはうさぎと競争はするものの、うさぎと自分を比較するのではなく、過去の自分と今の自分を比較し、よりよくあるために努力をしたと考えることができるのです。
元大リーガーのイチロー氏が現役時代に、
「打率で一位をとるという人との比較で競争するのではなく、
1年間でヒットを200本打つという自分の積み重ねの目標をたてていたというのは有名な話です。

 この土、日曜日に、部活動の大会やコンクールがあり、1,2年生の活躍する姿を観ることができました。
 勝負に勝つことやいい結果を出すことはもちろん大切なことですが、他者に勝つことばかりを意識せず、自分自身の成長を意識して努力することが、目標とするゴールにたどり着く近道になるのではないでしょうか。
また、3年生のみなさん、目の前にある受験を自分を成長させる糧だと思い努力してほしいと思います。