5月13日 「母の日」に考える
- 公開日
- 2018/05/13
- 更新日
- 2018/05/13
人権教育
5月の第2日曜日は『母の日』です。この日は、母に感謝の気持ちを表す日です。
1905年5月9日、アメリカのフィラデルフィアに住む少女「アンナ・ジャービス」が母の死に遭遇し、その死後2年経った1907年5月12日、亡き母親を偲び、母が日曜学校の教師をしていた教会で記念会をもち、白いカーネーションを贈りました。アンナの母への思いに感動した人々は、母をおぼえる日の大切さを認識し、1908年5月10日に同教会に470人の生徒と母親達が集まり最初の「母の日」を祝いました。アンナは参加者全員に、母親が好きだった白いカーネーションを手渡しました。このことから、白いカーネーションが母の日のシンボルとなりました。アンナ・ジャービスは友人たちに「母の日」を作って国中で祝うことを提案します。やがて、この働きかけはアメリカ全土に広がり、1914年には当時の大統領「ウイルソン」が5月の第2日曜日を『母の日』と制定し、国民の祝日となりました。
また、アンナの母親が好きだった白いカーネーションを胸に飾ったことから、母が健在であれば赤いカーネーションを、亡くなっていれば白いカーネーションを胸に飾るようになり、カーネーションを贈る習慣へと変化していったといわれています。
ちなみに、5月にもう一日「母に感謝する日」があります。それは、5月5日『子どもの日』です。『祝日法』によれば、その第二条で『こどもの日』について次のように明記しています。「子どもの人格を重んじ、子どもの幸福をはかると共に、母に感謝する日」との説明が付されています。「こどもの日」は子どもの成長を祝い幸福を願うだけでなく、「母に感謝する日」でもあるということです。
感謝の気持ちの大切さと人間の絆について考えるよい機会にしたいです。