「一つの花」 4の3 国語 (H24.7.10)
- 公開日
- 2012/07/10
- 更新日
- 2012/07/10
4年
5時間目に3階の4年生の廊下を歩いていると、宇佐美先生の本を読む声が聞こえてきました。子どもたちは静かに先生の範読を聞いています。
「一つの花」は、「ヒロシマの歌」を書いた今西祐行さんの物語です。
この物語は、戦争中の話です。主人公は「ゆみこ」さん。
「ひとつだけ、ひとつだけ」と言っては、母親から食べ物をもらっていたゆみこ。
貧しいけれどささやかな幸せの中過ごしていたゆみこと父と母。しかし、ついに父にも召集令状が来てしまう。
父親の見送りの日。父親は「ひとつだけ・・」といってぐずって泣くゆみこに、一輪のコスモスを渡す。「さあ、ゆみこ、ひとつだけあげよう、ひとつだけのお花、大事にするんだようー。」父親は、ゆみこがにぎるひとつの花を見つめながら、戦地へと行ってしまった。
十年後。
大きくなったゆみこの元気な姿。母がミシンを動かす音。でも、ゆみこは父親の顔を覚えていない。ゆみこはコスモスのトンネルの中を、スキップでかけていく。