12月4日(月)人権集会校長講話
- 公開日
- 2023/12/04
- 更新日
- 2023/12/04
校長室より
12/4〜12/10は人権週間、最終日の12/10は「世界人権デー」です。世界人権デーは、世界中の人が「人権」について考える日です。
「人権」とは、「人間らしく生きる権利」「人間として命が大切にされ、幸せになるための権利」です。人権は生まれたばかりの赤ちゃんにもあります。罪を犯して刑務所にいる人にも、人間として生きる権利は最低限保障されます。人権のない人はいません。また、人権の重さ、大きさはだれのものもみんな同じで、どれもとても重く大切です。子どもは軽い、大人は重い、総理大臣だから日本一重いということはありません。
地球上に住む世界中のだれにでも、人間らしく幸せに生きる権利があります。みなさんは殴られたり蹴られたりと暴力を振るわれたら幸せですか? いじめられたら幸せですか? 嫌なことを言われたりされたりされたら幸せですか? そんなはずはありませんね。大事な大事な人権を暴力やいじめは奪ってしまうのです。絶対にしてはいけないことです。人を傷つけるようなことを言うことは言葉の暴力です。いたずらをしたり悪口を言ったりすることも立派ないじめです。自分の人権も、ほかの人の人権もどちらも大切にしなければいけません。
みなさんは、「いじめられてもしかたがない人」はいると思いますか? 「いじめられる人にはその人に悪いところ、何か原因がある」からしかたがないと思いますか? いいえ、絶対にそんなことはありません。
少し違う例でお話をします。「あおり運転」という言葉を聞いたことがありますか? 自動車で走っていて少し気に入らないことをされたからと、その相手の車の妨害をする危険な運転のことです。自分の気に入らないことをされたら、あおり運転をしてもよいのでしょうか。いいはずがありません。それで相手の車が事故を起こしてしまうかもしれないのです。原因が相手にあるかもしれませんが、あおり運転はやってはいけないことです。
いじめも同じです。もしも何か嫌なことをする人がいたら、その人をいじめるのでなく、「それはダメなことなんだよ。」と教えてあげましょう。その人は、もしかしたら自分で気づいていないかもしれません。自分で言えないときはお家の人や先生に伝え、言ってもらいましょう。「いじめはどんなときも絶対にダメ」です。
自分の人権もみんなの人権もどちらも大切にして、思いやりの気持ちや優しさのあふれる大志小学校にしていきましょう。