夏のおともに活字はいかが? 7/31
- 公開日
- 2024/07/31
- 更新日
- 2024/07/31
学校日記
世界中がオリンピックのニュースに熱気を帯びていますが、暑さまで記録更新・金メダルを目指さなくてもいいのになと思う今日このごろです。暑さの厳しいときには、無理せず室内で休むことも大切です。空調管理・体調管理をして過ごしていきましょう。
ただ、室内でじっとしているのもつまらない、と思うかもしれません。もしかすると、その「何もなさ」が夏休みの醍醐味とも言えるかもしれませんが、かき氷もすぐに食べなければ色のついた水道水へと変わってしまうように、「やるべきときにやる」ということには大きな価値がありましょう。
そこで、夏には読書をおすすめします。読書と言えば秋でしょう、という声が聞こえてきそうですが、その言葉を生んだ古代中国の詩人(諸説あり)だって、この時代にタイムスリップしてきたのならば、「アッ・・・夏の読書もいいね」なんて、空調のきいた部屋でかき氷をほお張りながら言うに違いありません。
せっかくの夏休みですから、ふだん読まない本を手に取ってみてはいかがでしょうか。読書感想文の課題図書をご紹介しますので、参考にしてくださいね。
低学年
「アザラシのアニュー」「ごめんねでてこい」「おちびさんじゃないよ」「どうやってできるの? チョコレート」
中学年
「いつかの約束1945」「じゅげむの夏」「さようなら プラスチック・ストロー」「聞いて 聞いて!:音と耳のはなし」
高学年
「ぼくはうそをついた」「ドアのむこうの国へのパスポート」「図書館がくれた宝物」「海よ光れ!:3・11被災者を励ました学校新聞」
本との出会いは人生を広げます。「アザラシのアニュー」を読んで、アザラシの生態をインターネットや水族館で調べたくなるかもしれません。「いつかの約束1945」を読むことが、戦争や平和について考えを深めるきっかけになるかもしれません。
高学年ならば、ミヒャエル・エンデ「モモ」など、長編の物語を味わうのもおすすめです。今年度から、5年生の国語の教科書に一部が載っています。
「モモ」を読むと、「せわしなく過ごすことって、時間を有意義に使っていると言えるのだろうか」などと考えてしまいます。経済的には豊かになるけれど、常に成長を目指し、時間を気にしながら過ごしていく生き方と、心にゆとりをもって、まわりの人とのかかわりを大切に暮らしていく生き方。一見非生産的に思えることが、実は一番人間らしいのかもしれません(・・・ということは、夏休みはのんびり過ごしているほうがいいのか?)。
みなさんも、本を読んで感じたことや考えたことを先生たちに教えてくださいね。読んだときの気持ちを文章に残しておくこともいいと思います。
今回紹介した本は、(他の人が借りていなければ)学校で借りることができますよ。出校日をお楽しみに!