学校日記

オンライン朝礼での校長先生のお話 2/7

公開日
2022/02/07
更新日
2022/02/07

校長室

今日は「好きなことをすると、苦しい」・・・なぜ?、というお話をします。

私は、図画工作(美術)が専門の先生です。ある時、私が描いた絵を見た子が「先生は、どうしてこんなに絵がかけるの?」と聞いてくれました。私はちょっと考えた後、「それはね、絵がきらいになるくらい何度も絵を描く練習したからだよ。」と答えました。すると、その子は「きらいになったらダメですよ。」と言いました。おっしゃる通りです。
 先週、放課の時間に6年生の教室にいた時、ある子と絵の話になりました。その子も絵を描くことが好きなのですが、その子のお姉さんは水彩やパステルなどを使って本格的に絵を描いていて、ふたつの景色を組み合わせて一枚の絵にした現実にはない風景の絵などを描いているそうです。部屋には絵の道具が置かれ、学校では美術部に入って絵を描いているそうですが、その子のお姉さんも「時々、絵を描くことが苦しくなる」と言っているそうです。

私も、6年生の子のお姉さんも、絵を描くことが好きで始めたのに、どうして、きらいになりそうになったり、苦しくなったりするか、みなさんはわかりますか。ちょっと、考えてみてください。
これは、絵を描くことに限らず、スポーツや楽器の演奏など多くのことに共通するのだけど、ただ遊びでやっているうちは楽しいし、気持ちも楽です。でも、もっとできるようになりたいと目標のレベルを高くして本気で取り組み始めると、自分で決めた高い目標までなかなか届きません。一生懸命やっても、急にはレベルアップしない。だから、時にはきらいになりそうになったり、苦しくなったりします。私が高校生や大学生の時、私より絵がうまい友だちは何人もいましたので自慢するつもりは全くありませんが、少々苦しくても、思ったように上達しない時があっても、ひとつのことに打ち込み繰り返し取り組むことで、自分が成長できると考えています。「あっ、前よりできるようになった。」と感じる時が訪れると、それが自信になります。その自信が、他のことにもよい影響を与えて、いろいろなことに前向きに取り組めるようになります。みなさんにとっては、リズム縄跳びがよい例だと思います。リズム縄跳びのお手本の映像を初めて見た時は、「この先生はすごいな。自分にはとてもできない。」と思った人もきっといたでしょう。でも、失敗を繰り返しながら何度も練習してだんだんとできるようになった時、自分に自信が持てて「もっとやりたい。」という気持ちがふくらんだのではないでしょうか。「先生、みてみて。○○跳びができるようになったよ。」と声をかけてくれる子は、ピカピカに輝いています。リズム縄跳び以外にも、何度も繰り返し練習してできるようになったことは、きっといくつもありますよ。思い出してみてください。
自分で何かができるようになるには、時間がかかります。スマホをポチッと押して検索するように簡単にはいきません。だからこそ、できた時の喜びや自信も大きくなるのです。今日は、この後、サッカーチームの子たちの表彰をしますが、この子たちもきっと時にはサッカーをすることがつらくなったり苦しくなったりしながら、がんばって続けてきたのだと思います。
あせらず、あきらめず、何かに取り組んでみてください。今日もよく聞いてくれて、ありがとうございました。