学校日記

オンライン朝礼での校長先生のお話 1/31

公開日
2022/01/31
更新日
2022/02/01

校長室

 今日は、私が話した後に「善行児童の表彰」を行います。これは、毎年、それぞれの小学校の6年生から一人、選ばれる表彰です。では、「善行」とはなんでしょう・・・。こういう字を書きます。では、この言葉の意味は、というと・・・「よいおこない」です。

さて、今日のお話は、先週、私が学校の中を歩いていた時に気づいた「よいおこない」を紹介します。掃除の時間に私が廊下を歩いていたら、ある子がほうきを持って廊下の隅から真ん中に向かってはき掃除をしていました。私が「ていねいにやってくれてありがとう」と伝えるとその子は「ありがとうございます」と言ってくれました。それから20分後、なかよしタイム(昼休みの時間)に私が鳥小屋の前を通りかかったら、環境委員の2名の子が鳥小屋の中を掃除していました。ひとりの子はさきほど廊下のはき掃除をしていた子で、今度は鳥小屋の中のはき掃除をしていて、鳥のふんやこぼれたえさなどを、ほうきで集めてくれていました。私はたまたま通りかかって同じ子が廊下も鳥小屋もていねいに掃除をしていることに気づいたわけですが、この子はきっと、だれにほめられなくても、だれに気づかれなくてもいつも同じように、廊下の掃除や環境委員としての鳥小屋の掃除をきちんとしていたと思います。「人からほめられたい」「認められたい」という気持ちはだれにだってあります。私はそれを否定しません。しかし、ほめる人がいなくても、自分の行動を見ている人がいなくても、自分の役割をしっかりと果たすことができるというのは、すばらしいですね。そうしたことを何度も繰り返すことで、自分の中での「自信」が毎日、少しずつふくらんでいきます。だれにほめられなくても、自分で自分の心を成長させることができるのです。そして、きっとこの子と同じように、毎日、自分の役割をしっかりと果たして「よいおこない」を繰り返している子は、西成東小学校にたくさんいることでしょう。あなたも、そしてあなたも、きっとそうですね。

今日、今から表彰する子は、クラスや学年の子たち、さらに学校全体のことを考えて、よいおこないを数多くしてくれたので表彰をします。しかし、表彰される子以外にも、さきほど紹介した子のように「よいおこない」をしてくれている子はたくさんいます。西成東小学校のたくさんの子たちの「よいおこない」の代表として、これから表彰したいと思います。
 お話を終わります。