学校日記

放送朝礼での校長先生のお話 8/23

公開日
2021/08/23
更新日
2021/08/23

校長室

8月23日 放送朝礼での校長先生のお話

校長先生から「平和の大切さ」「命の大切さ」についてお話をします。

一つ目は「平和の大切さ」についてですが、今日は、今、88歳になる校長先生のお父さんから聞いた、日本がアメリカなどと戦争をしていた時のことをお伝えします。今から76年前、1945年(昭和20年)に戦争が終わった時、先生のお父さんは12歳、中学1年生でした。小学校高学年の頃から、学校へ行っても授業はほとんどありませんでした。どうしてかと言うと学校では戦争に勝つための竹やりをもって相手と戦う訓練や食べるものが本当に少ししかない時代でしたので運動場はさつまいも畑に変わってしまってそのさつまいも作ることやそんなことばかりだったからです。ある時、田んぼの中の道を歩いていたら突然アメリカの飛行機がビューンと降りてきたので思わず田んぼのあぜ道の陰に飛び込んで隠れたら、機関銃をババババッと何発も打たれました。飛行機がすぐ近くまで降りてきていたので操縦しているパイロットがニヤッと笑う顔まで見えたということです。もしその時、先生のお父さんに玉が当たって命を失っていたら今、校長先生はおりません。その頃の教育は、戦争に勝つことが全てでお国のために兵隊になって命を落とすこと、それが素晴らしいことだと教えられていました。きっと大人の人たちの中にはそれはおかしい、子ども一人一人の命が大事だと思っていた人はいたでしょうが、そういうことが言えない時代だったのです。戦争の終わりごろは14歳になったら兵隊になることができましたので、先生のお父さんもあと2年して14歳になったら、兵隊になって戦争に行くのだろうと思っていました。子どもの将来の夢が戦争に行って死ぬことだなんて、何と悲しいことでしょう。でも、今は違いますね。学校に来たらいろいろな教科の勉強をして、そしてお昼はお腹いっぱい給食を食べ、友達と遊び、一人一人が私は僕はこうなりたいな、と夢を語ることができるそんな時代です。戦争がなく平和で子供たちが夢を語れる世の中が、今から何十年も何百年も続くようにしていきましょう。

二つ目は「命の大切さ」、新型コロナウイルスから命を守るというお話です 新型コロナウイルスに感染する人が、とても多くなってきました。この病気は肺炎という病気ですので息がうまくできなくなったり中には命を落としてしまう人もいます。お医者さんや看護師さんなど病院で働く方々は毎日、コロナにかかった患者さんを助けるために大変な思いをしながら一生懸命働いてくれていますが、あまりにも感染する人が多いために、入院することができなくなってきているというのが今の状態です。残念ながら、今すぐ新型コロナウイルスをなくすことはできません。では、私たちに何ができますか。それは、自分で自分を守るということです。学校の廊下にある手洗いには、手の洗い方が貼ってありますね。これを見ながら、手の表と裏、指の間、爪の先っぽなどを丁寧に洗ってコロナウイルスを水で流しましょう。また、マスクをしていても、友達と近くで話さない、大きい声で話すとどうしても小さいつばのそばの粒が人に飛んでしまいます。人が多いところに行くと感染しやすいので、お店に買い物へ行くことも、できるだけ少なくしましょう。9月1日・始業式の日に元気に登校できるように、気をつけてください。
今日も静かに、しっかりと聞いてくれてありがとうございました。