4月30日 6年 きみたちに問う
- 公開日
- 2020/04/30
- 更新日
- 2020/04/30
6年生
きみたちに問う。
“勉強する意味”とは。
実は、先生にもよく分かっていない。
でも、いつも考えている。
僕が昔、ケニアの首都ナイロビにあるキベラ地区というスラム街に滞在したときの話。
キベラ・スラムでは近年、小学校就学率は高い傾向にあるというが、街を歩くとそれに当てはまらない子どもたちにも頻繁に出会う。そんな、学校に行けない子どもたちが、路地裏に座り込んで勉強する姿を多く見た。ぼろぼろのノートに隙間なく文字が書かれている。学校に通っている子が、通っていない友達や兄弟に勉強を教えている様子もあった。
僕は聞いた。
君たちはなぜこんなにも一生懸命に勉強をするのか。
「未来を切り拓くためだ」
子どもたちは即座に答えた。
当然のことだが、僕はきみたちに毎日勉強を教える。
では、はたして、勉強することの意味というものを僕らはきみたちに教えられているのか。
キベラの子どもたちの答えを聞いて、僕ははっとさせられた。
モノで溢れかえっている世界に慣れてくると、何が大切で何がそうでないのかが分からなくなる。そして、物事に取り組むことに対して、本来の目的や意味が薄れ、見失いがちになる。
“勉強する意味”
普段深く考えたことのないような、とてもシンプルなことを、
今このような時期だからこそ考え、
自分なりの思いをもつといい。
きっと、違った世界がみえてくると思う。
それでは今日も、宿題頑張って。無理せず。