5月15日(月) 県校長会の講演会に参加してきました
- 公開日
- 2023/05/15
- 更新日
- 2023/05/15
校長室便り
今回の講演の講師は、昨年度の夏休みの研修会でもお聞きした東京大学薬学部教授の池谷裕二さんで、「脳から見た学習と成長」という演題でした。自分でも実戦に生かしてみたいと思うお話をたくさん聞きましたので、改めて講演の一部を紹介します、みなさんもぜひ試してみませんか。
池谷先生が小学生にもわかりやすく内容を描いてくれた本が各学級に置いてあります。くわしくは本を読んでみてくださいね。
◆勉強するということは、脳に覚えることを入れる『入力』に力を入れがちだが、実はミニテストのように紙に書いたり、カードや緑シートで隠して口に出したりする『出力』がとても重要である
◆同じ場所で勉強を続けるよりも、休憩のタイミングで場所を変えると効果が上がる。また、場所を移動し歩きながら覚えると効率が上がる。
◆何かをしながらの勉強はよくない。(×テレビを見ながら×音楽を聴きながらなど)脳の集中力をそぐものは排除すること。たとえば、スマホの電源を切る。机のまわりに余分なものは置かない方がいい。
◆睡眠は、脳が日中覚えたことを整理する時間なので、きちんと睡眠をとることが記憶を強くして学習の効果を高めることにつながる。眠れないときに起きてスマホを見たり本を読んだりしてはNG。余分な情報を脳に与えて、整理する時間が短くなる。眠れないときもじっと目をつむって横になっているだけで、脳は昼間の学習を整理して覚える作業をしてくれる。
◆同じ時間に起床・勉強・就寝というようなルーチン化は脳の負担を軽減するので、勉強効率を上げるのに効果的である。だから、土曜日や日曜日の朝は眠いのでゆっくり休むというリズムは脳的によくない。
◆同じことを覚えるのにも、割り箸を横にしてくわえる縦にしてくわえたのでは、横に加えたほうが学流行率は高まる。それは、顔の口角が上がって脳が笑っていると感じるためで、よい表情やよい姿勢は学習効率に大きな影響を与える。
寝る前に、今日勉強した大事なことを口出して唱える(出力する)と、ねている間に脳が整理整頓してくれて、しっかりと覚えてくれます。睡眠はとても大事な脳の整理整頓の時間なんですね。