4月30日(土) おかあさんの手は「みどり色」1
- 公開日
- 2022/04/30
- 更新日
- 2022/04/30
校長室便り
しごとからかえってきたおかあさんの手を見つけた時ぼくは、
「えっ、なんで?びょうきになった?」
としんぱいした。おかあさんは
「ちがうよ。」
とにっこりわらって手のひみつを話してくれた。
おかあさんは、トイレやせんめんだい、びようしつでつかうシャンプーだいを作るこうじょうではたらいている。しごとをするへやは、三十二どで、クーラーは入っていない。夏はとくにあついので、一日にしごと中、五まいもきがえていると聞いてぼくはびっくりした。ぼくもやきゅうの時あせをかくけど、おかあさんはもっとあせをかいて大へんなんだとおもった。しごとのてんけんさぎょうで、みどりのえきをふでにつけてチェックをする。その時にあつくてあせがふきでてみどりのえきとまざりあっておかあさんのりょうてにしみこんでしまったのだ。ぼくはやっとあんしんした。おかあさんの「みどり色の手」はがんばっているしょうこだ。
しごとがおわって、がくどうにぼくたちきょうだいをむかえにくるおかあさんは、さぎょうぎすがたでいつも一ばんさいごの時間にきていた。ぼくはむかえにきてくれたおかあさんに会うのがうれしくて、なにも思わなかったけどおかあさんは、いつも一生けんめいがんばってくれていたんだとすこしずつわかってきた。