正解は、「金剛力士像」です。東大寺南大門の左右に立っている、二つの金剛力士像（仁王像ともいう）は、高さが約８．４メートルもある、大きい木像です。「金剛杵（こんごうしょ）」という、古代インドの武器をもち、ひじょうにおこった顔をしています。体も、はげしい動きを表していて、まるで生きているような、迫力のある像です。
この二つの像は、鎌倉時代を代表する仏師（仏像をつくる職人）の運慶と快慶が一門の２０人の仏師を率いてつくったもので、完成したのは、鎌倉時代初期の１２０３年です。