先日、岐阜聖徳学園大学の野村香代先生を講師にお招きし、「読み書きの困難さの原因を理解する」をテーマとした研修会をオンラインで開催いたしました。

　前半では、SLD（限局性学習障害）の特性から始まり、「うまく書けない」や「うまく読めない」事例の紹介や小脳関連機能といった専門的な知見に基づき、読み書きの困難さが生じるメカニズムについて詳細に講義していただきました。印象的だったのは、具体的な支援テクニックを習得することよりも、個々の困難な箇所を的確に特定することの重要性です。原因を深く理解することこそが、適切な支援への第一歩であると改めて感じました。後半では、特別支援協力員の意向調査と次年度の任用について、担当指導主事より説明させていただきました。

　本研修で得られた貴重な学びを、今後の指導や支援の実践に活かし、誰もが安心して意欲的に学べる教育環境づくりに生かされることを心より願っております。