学校日記

12月1日(金) 人権読み聞かせ3年1組

公開日
2023/12/08
更新日
2023/12/08

3年

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 本日、朝の読書の時間に、人権に関する読み聞かせを行いました。本を読んだのは校長先生。生徒たちは少々緊張しながらもしっかりと話を聞いていました。
 校長先生が読んだ本は、『さかなのなみだ』です。この本の著者は、現在タレントや学者として活躍する「さかなクン」です。

 メジナは狭い水槽に入れると、必ず一匹を仲間外れにしてしまう。普段泳いでいる広い海では、このようなことはまず起こらない。これは、学校や学級という狭い人間関係の中で起きてしまう「いじめや差別の本質」を表していると言える。
 「狭さ」とは、空間的なことだけを言っているのではない。狭さがゆえに、価値観の違いや各々がもつ考え方の自由さえも忘れさせてしまう。狭い人間関係や偏った価値観にとらわれず、広い世界に目を向けてほしい。

 本の最後には、「せまい水槽を飛び出して広い海へ出てみよう」という言葉がありました。校長先生が、「水槽は心ではないかと思う」と話しました。生徒たちはその話を聞き、納得していました。魚だけでなく、人間も狭い心では、本来見えるべきよいものが見えなくなってしまいます。当然のことながら、「自分や他者の存在」もぼやけてしまいます。現状から抜け出し、広い心をもって、広い世界に飛び出していくことが大切です。そうすれば、自分の視野が広がり、相手を守るだけでなく、自分の可能性もどんどん大きくなっていくと思います。

 本日の読み聞かせを通して、生徒たちはさまざまなことを感じたと思います。そして、人権週間を通して、「居心地のよい教室や空間」についても多面的に考えてきました。人権について考えることを、人権週間中だけで終わらせることなく、常に自分と相手の人権を大切にすることができる人になってほしいと思います。