3/7(金) 第78回卒業式
- 公開日
- 2025/03/07
- 更新日
- 2025/03/07
羅針<校長室より>
今日は、一宮市立大和中学校「第78回卒業式」を挙行いたしました。お忙しい中、来賓の方や保護者の皆様にご臨席賜り、本当にありがとうございました。
3年生の凛とした立派な姿と歌声、先輩を送り出そうとする2年生の思いが感じられて、とても感動しました。
ここに、校長式辞でお話したことの要約したものをここに載せさせていただきます。
3年生の皆さんの未来に幸多からんことを祈念いたします。
式辞要約
卒業の日を迎えた皆さんの晴れやかな門出に際し、私から二つの言葉を贈りたいと思います。
一つ目は、『チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ』です。これは、本田技研の創業者・本田宗一郎さんが、「挑戦することの大切さ」を語った言葉です。本田宗一郎さんは、まだ日本に国産の自動車が存在していない時代から、「世界一の自動車を作る」という夢を掲げてチャレンジを続け、世界最高峰の自動車レースであるF1でチャンピオンになる車を作り上げました。失敗を恐れずにチャレンジしたことで自分の夢を叶えたのです。これから皆さんが生きていく時代は、自ら考え、自ら行動し、自ら発信していくということが求められる時代です。技術やAIの急速な発達とともに、目まぐるしく変革していくこの時代を、あなたの良さを生かし、あなたらしく生き抜いていくためにも、失敗を恐れずに、まずは勇気をもって一歩踏み出してみてください。
二つ目は、『箸よく盤水を回す』という言葉です。これは、禅宗の僧侶である酒井大岳先生が広めた言葉です。水を張った大きな器(盤水)の中心を、お箸で小さな円を描くように回し続けると、最初はお箸しか回ってなかったものが、少しずつ水が回り始め、最後には器(盤水)全体の水が回りだすことを表した言葉です。「最初のうちは、たとえ努力したことの成果が見られなくても、あきらめないで継続しなさい。それがやがて大きな成果を生むことになります。」と酒井大岳先生は説いています。皆さんはこの「あきらめずに継続することが力になる」ということを大和中学校で実践してきたはずです。それは、「凡事徹底」です。中学校生活で大切な「時を守り」「場を清め」「礼を正す」、この平凡なことを非凡なまでに続けてきたことが、みなさんの成長につながっていたと思います。大和中学校で学んだ、平凡なことを非凡なまでに続ける「凡事徹底」の精神を卒業後もぜひ実践していってほしいと思います。
ここまで、いろいろお話をしましたが、わたしが皆さんに伝えたいことを端的に表しているメッセージを紹介してこの話を結びます。それは、三年前にご逝去されたプロレスラーのアントニオ猪木さんが引退スピーチで残した言葉です。
「この道を行けばどうなるものか 危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし 踏み出せば その一足が道となり その一足が道となる 迷わず行けよ 行けばわかるさ。」
皆さんの未来を全力で応援しています。
令和七年三月七日
一宮市立大和中学校長 寺本輝彦
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