学校日記

1月16日(月)「心をむすぶ」(朝礼より)

公開日
2023/01/16
更新日
2023/01/16

校長室より

 明日、1月17日は、阪神、淡路に大地震が発生した日です。28年前1995年に6,000人を超える犠牲者と全半壊家屋は約25万棟という大災害をもたらしました。
 しかし、この震災は「負の遺産」だけでなく、「正の遺産」も残しました。それは災害に遭った人のために全国から大勢のボランティアが被災地に駆けつけ、それを機に多くの人がボランティアに関心を持つようになった「ボランティア元年」と言われ、市民のボランティアに参加する意思が高まったということです。

 そのボランティアによる炊き出しで作られた「おむすび」が、震災で家も食べ物も失った人々の心を勇気づけ、真冬の冷えた体を温めたといいいます。そして、お米やボランティアへの感謝を込めて1月17日は「おむすびの日」になったそうです。「ご縁を結ぶ」が語源とも言われている「おむすび」は、食材としてだけでなく、絆や思いやりの心も共にいただける、とびっきりの伝統食なのです。

 神戸市の公園で毎年開催される「1.17のつどい」の今年の灯籠文字は「むすぶ」だそうです。心を結び助け合い支え合っていけば、どんなことも乗り越えていける。そのことを教えてくれているのが、様々な震災を何度も乗り越えてきた過去の経験なのではないでしょうか。

 本校にも、校内美化やコロナ感染対策の活動をくれる2人のボランティアさん、毎朝落ち葉拾いなどの校内や地域の清掃で活躍してる2年生生徒のみなさんを始め、北中のためだけでなく地域の人たちが気持ちよく生活できるようにと、気づかないところで行動している先生方や生徒たちがいます。
 これからも、みんなで支え合う北中、自分らしく、人のために行動する北中生であってほしいと思います。