1月10日(火)「出発点は好きなこと」宇宙開発への挑戦(始業式 式辞より)
- 公開日
- 2023/01/10
- 更新日
- 2023/01/10
校長室より
みなさん、あけましておめでとうございます。2023年そして、3学期がスタートしました。
今年は「卯」年です。「卯」の字は左右に開いた扉をかたどり、万物が冬の門から飛び出し、命あるものが動き始めることを表しています。また、うさぎが跳ね上がる姿から、希望にあふれ、躍動するよい年になると言われています。私たちの生活に大きな影響を与えてきたコロナ禍から回復に向かう1年となることを期待したいです。
話は変わりますが、日本では昔から、月の陰の模様が「うさぎが月で餅をついている様子」に似ているといわれ、うさぎと月は昔からつながりがありました。
そして、今、日本では「白兎」という名の月面探査プロジェクトが進行中です。アイスペースという民間企業が開発した月面着陸船が、昨年の12月にロケットに搭載され月を目指して旅立ちました。卯年の今年4月末に月面着陸の予定です。その着陸船の写真がこちらです。
実はこの着陸船には、玩具メーカーのタカラトミーやJAXA等の共同開発によって生まれた超小型の変形型月面ロボット「SORA−Q」が搭載されています。その動画をご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=BW5U_XO-Mm4
この着陸船が月面着陸に成功し、SORA-Qが月面を走れば、世界初の偉業となります。
このプロジェクトのリーダー・袴田さんの言葉です。
『私が宇宙開発を志した出発点は、子どもの頃に見た大好きな映画「スター・ウォーズ」です。そして、2024年までに、月と地球を1つのエコシステムとする経済圏をつくり、月面で1000人が暮らし、毎年1万人が旅人として月を訪れるという「MoonValley」をつくりたいと思っています』
この好きなことがきっかけとし、日本の玩具づくりのノウハウを取り入れながらの宇宙開発は、私たちにとって遠い世界のように感じます。しかし、持っているよさを生かしながら自分の好きなことに打ち込むことは、一人一人が活躍するためにとても大切なことであり、だれにも共通することだと思います。
1年のスタートにあたり、改めて自分の好きなことや自分の持ち味を生かすことを考えてほしいと思います。
最後に3年生のみなさん。いよいよ受験が本格的に始まります。自分が選んだ進路のスタートに向けて全力を尽くしてください。