12月23日(金)「行く雲・流れる水のごとくー本質を失わないー」(終業式式辞より)
- 公開日
- 2022/12/23
- 更新日
- 2022/12/23
校長室より
二字熟語で、2学期の終わり、1年の終わりを考えたいと思います。
「師走(しわす)」
あっという間に12月「師走」も残すところ後1週間です。
「師走」の語源は、師とはお坊さんのことで、12月はお坊さんが走り回るほど忙しいという説が有名ですね。
「雲水(うんすい)」
お坊さんつながりです。禅の修行僧のことを「雲水」と呼びます。
なぜ修行僧のことを「雲水」と呼んだのか。それは彼らが行く当てを決めずに流れる雲や水のように旅をして、修行を行っていたことからこの言葉は生まれたそうです。
水は、周りの状況で、お湯や蒸気、雨・雪そして氷にもなる。その場に合わせて姿を変えていきます。また雲も、風に吹かれるまま、どこまでも流れ、変幻自在に姿を変えていきます。大切なのは変化しながらも、雲と水はその本質を失わないことです。「雲水」たちも同じように流れのままに旅をして、どんな苦難にも動じず自分を見失わず修行を積んでいきました。
2022年はみなさんにとってどんな修行の旅でしたか。
嬉しいこと、悲しいことがたくさんあったと思います。特にこの2学期は体育祭や合唱コンクールがあり、思い通りにならない悔しさや涙があふれるくらいの感動があったと思います。様々な状況や自分の感情がどんなに変化しても、自分のペースでやるべきことを誠実に続けてきたからこそ、悔しさや感動が大きかったのだと思います。そして、雲や水と同じように「自分らしさ」という本質を見失わなかったから一人一人が成長できたのだと思います。
「正月」
さていよいよ明日から冬休み、1週間後は「正月」です。
このお正月の、「正しい」という字は「改める」という意味があります。よく見ると、「一」という漢字と「止まる」という漢字に分けられます。つまり、忙しく過ぎていく日々を「一度立ち止まって振り返り、新たな年の目標を考えるとき」という意味になるのです。
2023年の卯年は「跳ね上がる飛躍の年」です。立ち止まって新たな目標をたててみてください。
北中生の皆さん、1年間お疲れ様でした。そして、よい年をお迎えください。