学校日記

11月21日(月)「好きなこと・シータ波」(朝礼より)

公開日
2022/11/21
更新日
2022/11/21

校長室より

 和菓子の写真です。とても美味しそうな和菓子ですが普通にお店で売っているものではありません。高校3年生になる北中卒業生が作り、和菓子甲子園で全国優勝した和菓子です。和菓子の名前は「雛菊」。大会のテーマは「SDGs」
地域の文化や特産品を広める持続可能な和菓子づくりに挑戦しました。
岐阜県特産の富有柿のようかんを枝豆と抹茶のムースでコーティングし和菓子だそうです。
 彼女は、小さい頃からお菓子や料理を作ることが大好きだったことや、勉強があまり好きではなかったことから、製菓科のある高校に進学しました。そして、入学後もお菓子作りに専念し、見事今年全国優勝をはたしました。また、パティシエになるために必要な資格、国家試験「製菓衛生師」にも見事一発合格したそうです。試験合格に向けて今までしたことがないくらい一生懸命勉強したと彼女は話してくれました。
 今日、みなさんに伝えたいのは、北中卒業生はすごい!全国優勝すばらしい!ということだけではなく、なぜ嫌いだった勉強をがんばって国家試験の合格を勝ち取ったのか。ということです。
 その疑問を解くキーワードは「好きなこと」と「シータ波」です。
好きなアーティストの曲は、そんなに何度も聴かなくてもメロディーや歌詞をすぐに覚えてしまう。また、複雑な操作や設定があるゲームにすぐに順応できる。それは、脳から出る「シータ波」のおかげだそうです。「シータ波」というのは、好きなことをしているとき、わくわくしているときに出てくる脳波で、記憶力を高める効果があるということです。つまり、彼女にとっての国家試験の勉強は、パティシエになるためのワクワクする勉強だったということです。

 3年生は進路選択の時期を迎えています。1・2年生もいずれはその時が来ます。どんな進路に進進んだとしても、「好きなこと」は、自分を支え、高める大きな力だということを心に留めてほしいと思います。

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