学校日記

9月1日(木)「とんぼ・蜻蛉・勝虫」−バランス感覚—(2学期始業式 式辞より)

公開日
2022/09/01
更新日
2022/09/03

校長室より

  • 5473366.jpg
  • 5477029.jpg
  • 5473368.jpg

https://ichinomiya.schoolweb.ne.jp/2320058/blog_img/76792156?tm=20250206144114

https://ichinomiya.schoolweb.ne.jp/2320058/blog_img/76795802?tm=20250206144114

https://ichinomiya.schoolweb.ne.jp/2320058/blog_img/76798824?tm=20250206144114

 今日9月1日、登校した人、登校できなかった人、すべての北中生が2学期をスタートすることができたこと、何よりうれしく思っています。
今朝早く学校の周りを歩いていると、静かな朝に虫たちの声が心地よく響き渡っていました。暑さはまだ続くと思いますが、季節は秋です。
 2学期のスタートの今日は、ある秋の虫について話をします。
 その虫の名は「蜻蛉」です。「とんぼ」と読みます。
「とんぼ」は、「勝虫」とも呼ばれています。この名前の由来は、戦国時代に遡ります。
 「とんぼ」は昆虫の中でも飛行能力が高く、前に進む力、スピード勝負においては昆虫界のトップクラスです。退かず前進するとんぼを、多くの戦国武将が戦(いくさ)に勝つようにと縁起を担ぎ「勝虫」と名付け、鎧兜や刀、陣羽織などに「とんぼ」のデザインを使っていました。有名なところでは、前田利家、豊臣秀吉、そして武田信玄の家臣・板垣信方です。(秀吉の陣羽織、板垣の兜を紹介)見事な蜻蛉の兜ですね。
現在でもその流れがあり、剣道に関する道具などには、「とんぼ」柄が使われているそうです。「とんぼ」の持ち味が、前へ突き進んで一本をとる剣士の気構えを支えています。
 最後に、この竹で作った「バランスとんぼ」を紹介します。
ゆらゆらと揺れながらも、安定していますね。
このバランス感覚は、左右の翅(はね)の重さが釣り合っているところから生まれます。
2学期は、体育祭・合唱コンクールを通して仲間と前に進む学期です。自らの学びをさらに高めるために前に進む学期でもあります。
思うようにいかない時もあるかもしれません。そんなときは少し立ち止まり、自分の背中にある左右の翅を想像してください。片方の翅は「自分を大切にする翅」、もう一つは「仲間や親、周りの人を大切にする翅」この2つのバランスを大切にしていけば、揺れながらでも、必ず前に進むことができると思います。
「とんぼ」のごとく、バランス感覚を大切にしながら前に進む北中生であってほしいと願っています。