9.1 2学期が始まりました
- 公開日
- 2021/09/01
- 更新日
- 2021/09/01
校長室
始業式は、新型コロナ感染症対策のために体育館に集合せず、各教室でクロームブックを活用し、zoomで行いました。
校長先生から以下のお話がありました。
夏休みが終わり、今日から2学期スタートです。1人の新しいお友達を迎えて、全校で560人になりました。みなさんが元気に登校している姿を見ることができて、すっかりうれしくなりました。
新型コロナウィルス感染症拡大防止のために、健康や安全には十分注意をして、過ごしていかなければなりません。新生活様式、マスクを基本つけること、手や顔をこまめに洗うこと、ソーシャルディスタンスで密を避けるように意識をして、生活をしていきましょう。また、みなさんの安全を守るために、緊急事態宣言中、12日まで、登校してからの朝の外遊びは中止にします。みなさんにまた我慢をさせることになりますが、協力してください。よろしくお願いします。
さて、始業式にあたり、校長先生がこの夏休みに心を動かされたこと1つをお話をします。みなさんもテレビで見たと思います。東京オリンピック・パラリンピックが開催され、多くの感動する場面に出会いました。その中でも、パラリンピックの車いすラグビーを見て、心が熱くなりました。車いすラグビーは3位銅メダルに輝きました。その熱い戦いにも感動しましたが、プレイをする全日本代表キャプテンの池選手の生き方に心を動かされました。
池選手は19歳の時、友達5人と乗っていた自動車で交通事故に合い、その車が燃え、左足を失いました。また、体の75パーセントに大きなやけどを負い、生死の境をさまよいましたが、何とか生き延びました。治療を続けるのですが、その壮絶な痛みと闘わなくてはなりません。その当時、池選手は「生きていくのに自信がない、生きるのが怖い」と思っていたそうです。
その時の事故で、実は、一緒に車に乗っていた友達3人が、残念ながらなくなってしまいました。友達3人が命を落としたことを後から知らされて、「もう死んでしまいたい」と思っていた自分自身を恥ずかしく思ったそうです。また、友人たちのお父さんやお母さん、家族の思いを考えると、自分が亡くなった子供たちの代わりに、一生懸命に生きなくてはならない、絶対に這ってでも友人たちの生きた証を残したいと考えました。
その後、車いすバスケを経験しますが、うまくいきませんでした。それでも友人たちの分まで生きるという思いが、池選手の心を突き動かします。そして車いすラグビーに転身し、リオパラリンピックではキャプテンとして日本初の銅メダルを獲得、そして今回の東京パラリンピックでも銅メダルを獲得しました。
池選手は、亡くなった友人たちのために、支えてくれた人々のために、一生懸命に努力を続け、闘病中のベッドで自分に誓った「生きた証」をパラリンピックで獲得したのです。
現在、新型コロナウィルス感染症で、皆さんは我慢をする生活が続いています。池選手は、苦しい状況の中でも、命を輝かせて生きてきました。こういう苦しい中だからこそ、皆さんも池選手のように大きな夢や目標でなくてもいいです。身近な夢や目標を持ち、その夢や目標に向かって努力を積み重ねていきましょう。皆さんの命はもっともっと輝きます。命を輝かせて、2学期を過ごしてください。
ICCの取材があり、始業式の模様はICCチャンネンル、またはYouTubeでご覧いただけます。
ICCチャンネル12(地上デジタル121ch):9月2日(木)17:00,19:00,21:00,23:00
3日(金) 7:00,11:00,13:00,15:00
YouTube(放送日の翌日から7日間):「ケーブルテレビアイ・シー・シー」と検索ください。