5/10 朝礼校長講話「思いやり」
- 公開日
- 2021/05/10
- 更新日
- 2021/05/10
豊かな心を育てる(いじめ対策)
「こころは」だれにも見えないけれど
「こころづかい」は見える
「思いは」見えないけれど
「思いやりは」だれにでも見える
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さて、今日は5月10日、新学期が始まって1か月が経ちました。今の学級での日々、仲間のことを思う優しい心をもって生活してほしいほしいという願いから「天国と地獄の長い箸」のお話をします。
昔、ある男が閻魔大王様に会いに行き、天国と地獄というのは、どういう世界なのかを聞きました。すると閻魔大王様は男に、天国の様子と地獄の様子を、それぞれ見せてくれました。
まず地獄では、ちょうど食事の時間だったので、人々がながーいはしを持って大きい鍋の前に、集まっていました。地獄では、ながーいはしで食事をしなければならない決まりなのです。人々は ながーいはしで、鍋の中のごちそうをとって食べようとするのですが、あまりにながーいので、どうしても自分の口にごちそうがとどきません。それでみんな、何も食べられずおなかをすかせ、やせこけて、他の人の食べ物を横取りしようとしてけんかばかりしていました。
閻魔様は、次に天国の様子を見せてくれました。
天国も食事の時間でしたので、人々は、地獄と同じながーいはしをもって、地獄と同じ、大きい鍋の前に集まっていました。天国でも、ながーいはしで食事をしなければならない決まりなのです。
天国の人々は、おだやかな顔をして楽しそうにごちそうを食べていました。ながーいはしで、おたがいに仲良く他の人とごちそうを分けあっているのです。
こうして地獄にいる人々は 自分のことばかり考えているために、いつまでもけんかをして何も食べられず、天国の人々は、おたがいを思いやっているので、仲良くくらせるのだ、と閻魔大王様が教えてくれました。というお話です。
このお話を聞いてみなさんはどう思いましたか。
私はこう考えました。
地獄でも天国でも、食事の時にながーいはしを使うという決まりは同じです。ということは、地獄も天国も、もともとは同じだったのではないかということです。違ってきたのは、そこで暮らす人たちが、自分のことばかりを考えているから地獄になって、人のことをちゃんと考えて暮らしているから天国になったのではないかと思うのです。
みなさんの学級は今どうでしょう。
みなさんは友だちに優しくしていますか。ふわふわ言葉を使っていますか?友だちの為に働いていますか。
今の学級が、みなさんにとって天国となることを私は願っています。
それでは、命を大切に、命を輝かせて、ともにがんばりましょう。