学校日記

人権講和(校長先生のお話) 12/5

公開日
2024/12/06
更新日
2024/12/06

校長室

今日は、「いのちと人権を大切にする」ということについてお話をします。とても大切な話なのでしっかり聞いてください。
みなさん一人一人には、たった一つの大切な「いのち」があります。みなさんのお家の人たち、ここにいる先生たち、そして地域の方たちなど、みなさんに関わりのある人たちは、みなさんのたった一つの大切な「いのち」がいつも輝いていてほしいと願って、みなさんのことを育てています。
学校で勉強を頑張っている姿。友達と一致団結して行事をやりとげようとしている姿。友達と楽しく遊んでいる姿。それらは、みんなの「いのち」が輝いている姿です。
では、みなさんが「いのち」を輝かせるためには、どんなことが必要でしょうか。それは、みなさんの心がニコニコしていて、元気でないといけません。心がいつもニコニコしていて元気だと、学校での勉強も友達との生活も楽しくなって、「いのち」を輝かせることができます。ところが、例えば、学校に来て、友達から悪口を言われる。いじわるをされる。友達から暴力を振るわれる。仲間外れにされる。もし、こんなことが学校に来て、あったらどうでしょう。安心して、気持ちよく過ごすことはできません。心配でしかたがありません。
つまり、友達の「人権」を大切にするというのは、自分の周りにいる友達の心がいつもニコニコしていて元気でいられるように、「思いやりの気持ちをもって友達と接すること」「自分がやられて嫌なことを友達に絶対にしないこと」です。
もし自分が友達から悪口を言われたら嫌な気持ちになると思います。ですから、友達には悪口を言わないようにします。もし、自分が友達から仲間外れにされたら、悲しい気持ちになります。ですから、友達を仲間外れにはしません。
ぜひ、西成東小のみなさんには、友達の「人権」を大切にする子でいてほしいと思います。先生は1学期の始業式で、自分が使っている言葉をもっと優しくチェンジしてほしいというお話をしました。みなさんは、友達を傷つけるような言葉を使っていませんよね。この機会に、自分自身を振り返ってみてほしいと思います。
では、最後に一つの詩を紹介します。北原白秋という方が書いた作品です。北原白秋は 、今から140年くらい前に生まれた日本を代表する詩人です 。

『ひとつのことば』 北原白秋
 「ひとつのことば」で けんかして
 「ひとつのことば」で なかなおり
 「ひとつのことば」で 頭が下がり
 「ひとつのことば」で 心が痛む
 「ひとつのことば」で 楽しく笑い
 「ひとつのことば」で 泣かされる
 「ひとつのことば」は それぞれに
 「ひとつの心」を持っている
 「きれいなことば」は きれいな心
 「やさしいことば」は やさしい心
 「ひとつのことば」を 大切に
 「ひとつのことば」を 美しく

12月4日から10日は人権週間です。それぞれのクラスで、担任の先生と一緒に「いのちと人権」を大切にすることについて考えてみてください。