学校日記

朝礼での校長先生のお話  12/13

公開日
2021/12/13
更新日
2021/12/13

校長室

今日は、ふたつのお話をします。

みなさん、右目だけつぶることはできますか。やってみてください。
では、左目だけつぶることはできますか。やってみてください。
右目だけつぶる。左目だけつぶる。この両方とも、できましたか。
次に、左手の手の平を、私の方に向けてください。人差し指・中指・薬指・小指、この4本の指をくっつけてください。次に、人差し指と中指、薬指と小指、2本ずつくっつけて、その真ん中はこんなふうにあけてください。
次に、右手でも同じように、やってみてください。左手も右手も、両方とも、できましたか。
私は、右目だけつぶることはできるけれど、左目だけつぶることはできません。また、左手はこんなふうに2本ずつ指をくっつけてその間をあけることはできるけど、右手はできません。左目だけつぶれないこと、右手は中指と薬指の間をあけられないことは、私にとっては当たり前であり、普通のことです。でも、きっと、「なんでこんな簡単なことが校長先生はできないの。私はできるのに。」と思う人もいることでしょう。もし、「なんで、できないの。」とか「できて当たり前でしょ。おかしいよ。」なんて言われたら、私はいやな思いをしますし、傷つきます。
「当たり前」とか「普通」というのは、人によってまるでちがうのです。同じ学年の子、同じクラスの子、一人一人、みんなちがうのです。人に何か言う時、何かをする時、相手の子は自分とはちがうので、こんなことを言ってもいいかな、こんなことをしてもいいかな、と考えていますか。同じことを言われても、何とも思わない人もいればいやだと感じる人もいるということを、わかっていますか。私は、言われてもされても何ともない。だから、相手の子も大丈夫、ではありませんよ。自分と相手は全くちがうのです。
自分ではない人の気持ちや考えというのは、わかりません。でも、わかろうとすることが大事なのです。自分が当たり前で普通、でなく、相手のことをよく見て考えてから行動してください。

ふたつめのお話は、あいさつについて、です。あいさつでお互いの気持ちを伝えよう、自分から先にあいさつをする「あいさつ先手」で笑顔で協力できる西成東小学校をつくっていこう、と4月の始業式の日に私は皆さんに伝えましたが、今のみなさんのあいさつはどうでしょうか。元気に自分からあいさつをしてくれる人も何人かいますが、自分からあいさつができない人の方が多い、と私は感じています。ぜひ、相手の人を見かけたら、まず自分から、相手の顔をみて元気よくあいさつをしてください。
先々週、水曜日と金曜日、東門のところで交通事故がありました。金曜日、下校する時、ぐちゃぐちゃになった車をみかけた子もたくさんいるでしょう。皆さんが、毎日、事故にあわず元気に学校に来られているのは、もちろん、みなさんも気をつけているからでしょうが、見守り隊の方がいてくれるからだと私は思います。見守り隊の方はお仕事ではありません。お金をもらっているわけでもありません。みなさんが安全に学校に行けるように、朝早くから寒い日も雨の日も道に立ってくれているのです。これは、当たり前ではありませんよ。ぜひ、学校へ来る時に、見守り隊の方を見かけたら、自分から先に「ありがとうございます。」とあいさつをすることで、感謝の気持ちを表してください。「おはようございます」だけがあいさつではありません。毎朝、まず、見守り隊の方に「ありがとうございます」と元気にあいさつをして、学校についたら先生や友達に自分から「おはようございます」とあいさつをしてください。よろしくお願いします。