2年生 ルールは「幸せ」(2/2)
- 公開日
- 2021/02/02
- 更新日
- 2021/02/02
2年生の部屋
1組では、最近、休み時間に消しピン(お互いの消しゴムを当てて、机から落とす遊び)を行う児童が増えてきました。当初は子ども達から「蜜を避けるために人数制限をすること」「マスクを必ずつけること」というルールが提案されたので、感心してみていました。
しかし、「消しピンをしている子が盛り上がっていてうるさい」という声がちらほら聞こえてきたので、クラスで話し合いをもつことにしました。
話し合いでは、「やれる場所を限定する」「やれる曜日を分ける」「チームを決めて、人を分ける」等、様々な意見が出て、全員が納得するよりよいルールが決まりました。今回は、子ども達が「自分達のために自分達でルールを決めた」こともよかったと思いますが、話し合いの内容でも、とても素晴らしかったものがありました。
話し合いの中で、機械的に「背の順の赤白並びでチームを分けて、やれる人を決めよう。」という意見に対して「やりたい相手とできないから嫌だ。」という意見が出ました。そうするとある男の子が「みんなのためなんだから、少しぐらい我慢しないとダメじゃないの。」という声が聞こえてきました。この考え方はまさに「ルール」そのものです。「みんなの幸せ」のために「ルール」があるということが感じられているからこそ、ルールを守る姿勢が育まれます。
話し合いはその後も続き、結局は「機械的にチームを分ける」のではなく、チーム自体も「自分達で決める」ことになりました。子ども達は今回、「みんなが我慢することないルールを自分達で決める」という方法で話し合いを終えることができました。
「ルール」は「みんなの幸せのため」という考え方と、「みんなが納得できるルールを自分達で決める」という方法を、折を見て、繰り返し子ども達にも話をしていきたいと思います。