9・9(金)脳科学から考える【校長室より】
- 公開日
- 2022/09/09
- 更新日
- 2022/09/09
校長室
東京大学薬学部教授 池谷裕二(いけがやゆうじ)先生をご存じでしょうか。テレビの情報番組のコメンテーターとしてもご活躍されています。池谷先生は脳科学がご専門で、特に海馬という脳の機能について研究を深めておられます。
海馬からは、シータ波とリップルという脳波が出ているそうです。簡単に言えばシータ波は集中している時に、リップルはリラックスしている時に出るそうです。シータ波は記憶に関係している脳波だそうです。どうしたらシータ波が多く出るのかというと、一つは歩いている時に多く出るそうです。そういえば、私が学生の時、英単語を暗記する際、単語帳片手に部屋を歩きながら、声に出して勉強していたことを思い出しました。もう一つは、「おもしろそう」と興味をもった時にシータ波が出るそうです。おもしろいと感じたことは、時間を忘れてやり続けてしまう経験は、どの方にもあると思います。
「動く」「声を出す(アウトプット)」「興味をもつ」ことで、集中し、記憶することができるのです。これは、脳科学からも証明されているのだそうです。
人の行動と認知は密接に関連しています。興味ある方は、ぜひ池谷先生の著書を読んでみてはいかがでしょうか。文庫本でも出版されています。