6月24日(火) 湧水 ・・ 一粒の雫 vol.13
- 公開日
- 2025/06/24
- 更新日
- 2025/06/24
1年
“雨中に足掻き”
梅雨と蒸し暑さの6月も残り少なくなった
6月の別名(和風月名)は「水無月(みなづき)」
梅雨時に「水が無い月?」と思ったがどうやら違う
語源由来辞典によると「な」を「の」の意味に読ませて「水の月」とするのが有力で、6月は田に水を引く時期、梅雨の時期にあたることがこの解釈を助けているようだ
今は梅雨の真っ只中だからこれでいい気もするが、旧暦6月は今の7月頃
梅雨が明け、暑さ厳しい日が続く時期とも言え、水が枯れて無くなる「水無し月」が変化したものとする説があるのも頷ける
雨は作物にとっては天の恵み
この時期に雨がたっぷり降るから旨い米ができる
日本人の誰もが雨の恩恵を受けていると言っていい
雨がなければ湧き水もない
しかし梅雨の末期には毎年のように集中豪雨が発生
線状降水帯なる厄介者を引き連れてくることも多い
雨は恵みであると同時に災害の元となる恐れがある
何より、雨の日は気分が滅入る
物事には良い面があれば厄介な面もある
が、知恵と工夫で損失を回避し恩恵を享受できる
晴れの日を謳歌するには長引く雨に耐えねばならぬ
成績を上げたいなら、そのための努力が欠かせない
辛い期間が過ぎるのをただ待つのではなく
自ら雨中に飛び込み活路を得ようと懸命に努力する
その「足掻(あが)き」が人の成長を促す
テストの後には楽しい夏休みが待っている
ただ待つより前に、他にやるべきことがないか
時には、敢えて辛い方の道を選択するのもアリではないか
小さな雫の一粒が海へのゴールに繋がると信じて