学校日記

3.6 卒業式 式辞

公開日
2026/03/06
更新日
2026/03/06

校長室から

令和7年度 卒業証書授与式 校長式辞


(要約)


3月の訪れとともに、生命の輝きが感じられる芽吹きの季節となりました。本日、卒業の時を迎えた卒業生の皆さん、本当におめでとうございます。

また、9年間の義務教育を終えるお子様を、激動の社会情勢の中で温かく支え続けてこられた保護者の皆様に、深く敬意と祝意を表します。


皆さんが本校に入学した令和5年4月は、長く続いた感染症対策が終わりを告げ、新たな日常が動き出した時期でした。皆さんはその中で、奥中学校の新たな伝統を築き上げるという大切な役割を担ってきました。


皆さんが人生を歩んできた時代は、震災や疫病、紛争など、歴史の転換点とも言える激動の時代でした。アメリカの作家マーク・トウェインは「歴史は繰り返さないが韻を踏む」という言葉を残しています。過去と全く同じことは起きなくても、似たような状況は巡ってきます。だからこそ、私たちは歴史を学び、負のループに飲み込まれずに、より良い未来を切り拓く知恵を持たなければなりません。


これから皆さんが羽ばたく未来は、AI(人工知能)が普及する「Society 5.0(超スマート社会)」へと進化していきます。皆さんは、GIGAスクール構想のもとでICT活用を学び、「主体的・対話的で深い学び」を通して社会に参画する基礎を磨いてきた最初の世代です。


どんなにテクノロジーが進化しても、それを操るのは人間です。人の幸せを置き去りにした技術の進化であってはなりません。皆さんの学びで得た力は、これからの世界をより良くしていくための大きな希望そのものなのです。対話をする力をさらに磨き、例え対立する意見を持った人とも粘り強く合意形成を図りながら、未来を切り拓き、新しい歴史を紡いでいって欲しいと願います。


本校の教育目標である「地道徹底」と「自立貢献」は、卒業後も未来へ進む皆さんの足元を照らす応援の言葉となります。そして、校訓である「学びあい・認めあい・輝きあい」を胸に、友人、家族、地域の人など周囲の人々を幸せに導く「真心」をこれからも大切にしてください。


皆さんと出会えたことを、私は心から誇りに思います。名残は尽きませんが、皆さんの洋々たる前途に幸多からんことを、そしてこれからも奥千万の感動があふれる人生を歩まれることを心から祈念し、式辞といたします。


令和8年3月6日  一宮市立奥中学校校長