学校日記

12.23 二学期終業式(校長式辞)

公開日
2025/12/23
更新日
2025/12/23

校長室から

【式辞要約】

長かった2学期も今日が最終日です。

行事や部活動、日々の学習に真剣に取り組み、大きく成長した皆さんの姿を、私は大変誇らしく思っています。


昨日は冬至でした。

昔の人は1年で最も夜が長いこの日から、日照時間が再び長くなっていく季節の区切りとして、お正月を「おめでたい日」として喜びました。

思春期の皆さんは、時に悩みや不安という「長い夜」の中にいるように感じることもあるでしょう。

大人から「明けない夜はない。春の来ない冬はない」と言われても、心が晴れない時もあるかもしれません。

そんな時は、思い切り笑い飛ばすことが一番の薬です。

今年のベストセラー『大ピンチずかん3』を知っていますか?日常の些細な失敗がユーモラスに描かれています。

学校の図書館にもシリーズがそろっているので読んでみてください。

災いと幸福は編み込まれる縄のように交互にやってくる「禍福(かふく)は糾(あざな)える縄の如し」ということわざ通り、どんなピンチもたくましく笑い飛ばし、未来へ向かうエネルギーに変えていきましょう。


さて、お正月といえば「お年玉」を楽しみにしている人も多いでしょう。

諸説ありますが、この風習は、かつてお正月が「全員の誕生日」だったことに由来しているといいます。

75年程前までは、数え年のルールで、お正月に皆が一斉に年をとりました。

お正月は「無事に1年を生き延び、新しい年齢になれた」という命のお祝いの日だったのです。

お正月のおめでたい食べ物はお餅です。

お餅には元気のもとになる特別な力が宿っていると考えられていました。

当時一家の主から家族に分け与えられた「命を充電するための餅玉」が、今のお年玉のルーツだと言われています。

生活習慣が変化し、お餅がお金という形に変わっても、そこに込められているのは「あなたの命を輝かせてほしい」という家族や親戚の切なる願いです。

お金に一喜一憂するのではなく、その願いをしっかり受け止め、大切に活用してください。


そして新しい年に「小さな一歩」を始めましょう。

新年に向けて、ぜひ「新しい目標」を立ててみてください。

「なりたい自分」を具体的に想像し、一歩を踏み出すことが大切です。

大谷翔平選手の「マンダラチャート」のように、大きな夢から身近な行動へと落とし込んでいくのも良い方法です。

私も校長室に「奥千万の感動」という目標を掲示して、毎日自分を鼓舞しています。


最後に、冬休みを過ごす皆さんへ、夏休みと同じ「5つのお願い」です。

やってほしいこと: 「よく学びなさい、よく遊びなさい」

やってはいけないこと: 「親を泣かせない、先生を泣かせない」

絶対のお願い: 「絶対、命を落とさない」

長い冬休みには、SNSの扱いや交通事故には十分に注意し、トラブルを回避する賢さを持ってください。

そして、普段忙しくてなかなか話せない家族と、たくさん会話をし、家事の手伝いなどを通して絆を深めてほしいと思います。

3学期の始業式、皆さんの元気な笑顔に再会できることを楽しみにしています。

3学期も「OK!奥中」をめざしましょう。