人権集会 【12月4日(月)の浅井中小】
- 公開日
- 2017/12/04
- 更新日
- 2017/12/04
校長室より
1948年(昭和23年)の国際連合第3回総会において「世界人権宣言」が採択された12月10日が「人権デー」と定められています。日本においては、毎年12月10日を最終日とする1週間(12月4日から同月10日まで)を「人権週間」と定めており、その期間中に人権尊重思想の普及高揚を図るための啓発活動を行っています。
その人権週間の始まりに当たり、今日は次のような話を子どもたちにいたしました。
今日から12月10日まで人権週間が始まります。人権とは、難しい言葉ですが、人と人の間にある目には見えないけれど、大切にしたいものと思ってください。「相手の気持ちを考えたり 違いを認め合ったりすること」ともいえると思います。
「相手の気持ちを考える」とは、ほんの少しの気配りができるかどうかです。例えば通学班の班長さんで、押しボタン式信号や横断歩道を渡ろうとみなさんが立っていると、止まってくれた自動車の運転手さんに向かってお辞儀をする班長さんがいます。両側で止まっていれば、両方ともに会釈をしています。止まってくれた運転手の気持ちを考えての行動であると思います。また、クラスでも友だちがプリントやノートを配っていると、すぐに手伝える人もいます。これも配っている友だちの気持ちを考えての行動であると思います。相手の気持ちを考えて、ちょっとした心遣い、気配りができる、するとされた人も気持ちよくなって自分も同じことをしようとすれば、次の人、次の人へと心遣い、気配りが広がっていくとだれもが安心して暮らせる学校になっていきます。相手の気持ちを考えて、小さな心遣いを大切にしていってほしいと思います。
「違いを認め合う」とは、どういうことでしょう?浅井中小学校には今400名を超えるお友達がいますが、同じ顔をした人は一人もいません。双子の人もほんの少し顔が違っています。顔だけではありません。得意なことや苦手なことも一人一人違います。字を上手に書ける人がいます。計算が早い人がいます。歴史が好きでよく知っている人がいます。理科の実験コイルを丁寧に巻くことができる人がいます。歌を上手に歌ったりピアノを弾けたりする人がいます。絵を描くのが上手な人がいます。足が速い人や鉄棒が上手な人がいます。それぞれみんな好きなこと、得意なことを持っています。違いを認めるとは、それぞれのいいところを認め合ったり、ほめ合ったりすることだと思います。
残念ながら、通学団で、友だちに心無い言葉を言っている人もいるようです。こういう人は「相手の気持ちを考える」「違いを認め合う」こともできていない人です。その人が努力しても、どうしようもないことでいじめることは決していけません。
浅井中小学校のみなさん一人一人が「相手の気持ちを考える」「違いを認め合う」ができれば、絶対にいじめがない学校になるはずです。ぜひ、この2つを心にとめて、互いに大切にしあう、学校にしていきましょう。