学校日記

第37回卒業式 式辞 【3月18日(金)】

公開日
2016/03/18
更新日
2016/03/18

校長室より

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 浅井中小学校第37回の卒業生として、本校を巣立っていく87名のみなさん、ご卒業おめでとうございます。
 浅井中小学校で学んだ6年間は一年一年が充実していたと思います。1年生に入学してから学校・家庭・地域で、様々なことを学んだり、体験したりして心も体も成長させてきた6年間でした。特にこの1年間は皆さんのやる気に満ちた下級生の手本となろうとする姿を多く見せてもらいました。運動会では、練習で何度も失敗しながらも互いに声を掛け合いそして仲間の力を信じて見事にピラミッドやタワーを完成させました。学芸会の「象列車がやってきた」では全員が心を一つにして演じ、多くの人に感動を与える素晴らしい劇・合唱を披露してくれました。
 また修学旅行での常に5分前行動に心がける姿は、まさしく最高学年と呼ぶにふさわしい行動でした。これらは、今年一年だけでは培えない力であり、心です。浅井中小学校での六年間の積み上げの成果が表れたのだと思います。
 
 皆さんのこれまでの歩みを花作りに例えると、小学校6年間は皆さんが持っている美しい種子が芽を出し、苗へと成長してきた時期にあたります。みなさんが持っている一粒ずつの美しい種子に、お父さんやお母さんが愛情をたっぷりと注いで土を作り、先生方が学習や生活といった肥料を与え、地域の方々が優しく見守って水を与えながら育ててきた苗です。今はまだ小さな苗かもしれません。しかし、これから伸びようとする意欲にあふれた苗ばかりです。
 進学する中学校では、この苗を植える大地を探すことになります。中学校での学びや体験、多くの人との出会いを通して、辛いことや苦しいことがあっても倒れない、弱い心やどんな病気にも負けない立派な苗へと自分自身で成長させていってください。そして、自分で見つけた大地にしっかりと根を張り、自分の可能性を大いに伸ばしていってください。
 「人皆に美しき種子あり 明日何が咲くか」(安積得也「明日」より)の言葉のように、みなさんが見つけた大地で、一人一人が自分だけの「可能性」という名前の立派な花を咲かせることを祈っています。