わかる・できる・ほめる声かけを 12月25日
- 公開日
- 2020/12/25
- 更新日
- 2020/12/25
校長だより
QU(学級経営)スーパーバイザーの天野吉繁先生をお招きして、2学期に全校で行った「QU」アンケートの結果を振り返る現職教育研修会を行いました。「QU」アンケートとは、子どもの意識や学級の状態を確認することのできるアンケートです。学級の状態を知ることで、教師自身の学級経営の現状を振り返ることができます。また、子どもたちの意識を把握することで、子どもたちへの働きかけを工夫して行うことができます。今日は学年ごとに、アンケートの結果を見ながら先生のアドバイスをいただき、今後の学年・学級経営の方策について考えました。
天野先生のお話の中で、私が特に印象に残ったのは「困ったことを探すのではなく、よかったことを探すことも大切」という言葉です。私たち教師は日頃、子どもたちの困っていることは何か、問題点はどこかと考えがちです。それは、子どもをしっかり見ていくことや危機管理意識としてとても大切な視点ですが、問題点の解消に意識が向かい、子どもたちに与えることのできた成長を探し、見つける余裕をなくすことにもつながりかねません。担任が日頃の学級経営で心がけたことが、どんなに些細なことでも子どもたちの姿に表われていれば、子どもたちに「○○できているね。がんばったんだね」「○○がいいところだね」と成長を認め、褒めることができます。子どもたちの中には、学級で当たり前として行っていたことかもしれません。でも、先生の声かけで価値づけられることで、自分や自身の行動にさらなる自信をもつことができます。「よいところ」もしっかり見つけ、子どもたちが何気なく行っていることでも、教師が「わかる・できる・ほめる」声かけを忘れずに行っていかねばと思いました。
天野先生からいただいたアドバイスには、担任の日頃の努力や頑張りに対する温かな励ましもありました。先生からいただいた温かな声かけを、3学期には子どもたちにかけていくことが、今日の研修で教えていただいたことの「恩送り」です。
天野先生、今日は貴重な学びの時間をいただき、ありがとうございました。