11/20 Meet朝礼「人権について」
- 公開日
- 2023/11/20
- 更新日
- 2023/11/20
人権教育・いじめ対策
今日のMeet朝礼では、来週28日(火)の児童会による人権集会を前に、校長先生から「人権」についてのお話がありました。お話の内容は以下の通りです。
1948年に、国際連合という組織が「世界人権宣言」を出したことを記念して、1950年に、毎年12月10日を「世界人権デー」としたのです。日本を含めて世界中の国が、この12月10日を最終日とする、12月4日からの1週間を「人権週間」としています。「人権」とは、「人が人として当たり前に生きるために持っている権利」のことです。人は、どんな国に生まれてもどんな家に生まれても、皮膚の色が違うから、話す言葉が違うからということで区別されず、みんな生まれたときから同じであり、同じように可愛がられ、同じように大切にされ、自由に生活できるのです。誰もが安心して幸せに生活できるように、友だちを大切にすることや、人への優しさや思いやりについて、改めて考える機会として、人権週間が設けられました。
では、「誰もが安心して幸せに生活できる」ために絶対にあってはならないことがあります。それは、「いじめ」です。「仲間外れにされる、悪口を言われる、意地悪をされる、暴力をふるわれる、からかわれる、無視される」などをされたら、その人は「幸せ」であるわけがありません。「いじめ」を受けるようなことがあればその子はもう「幸せ」ではなくなるので、「いじめ」は絶対にあってはならないのです。
そこで、先月、校長先生が、朝礼で「色鉛筆」のお話をしたことを思い出してください。覚えていますか。みんなの学年学級、もっと言えば学校には、いろいろな人が大勢いて、毎日一緒に生活しています。西成っ子たちの中には、計算や図工の得意な子もいれば、体育や漢字が苦手な子もいるでしょう。児童会・委員会活動で頑張っている子もいれば、係・当番活動、掃除に頑張っている子もいるでしょう。また、外遊びが好きな子もいれば、本が好きな子、友だちとのおしゃべりが好きな子など、いろいろな人がいるでしょう。それはそれでみな大切なことであり、同じように認められ、大事にされなければいけないということでした。
そういういろいろな人が、一緒に生活しているからこそ、良かったなという気持ちになることもあれば、嫌だなという気持ちになることもあるのです。グループ活動や発表会の練習が嫌だな辛いなと思うことがあっても、友達と一緒に乗り越えて「できた」という喜びに変えてきたこともありました。授業で問題が分からない時、跳び箱や鉄棒ができなかった時、友達が教えてくれてできたこともありました。また、友達からの「だいじょうぶ」「一緒にやろうよ」の優しい一言が力になって、最後まで頑張りきれたこともありました。
だれでも困る時はあります。そんな時に知らないふりをせず、勇気とやさしさを持って声をかけたり、周りの人に相談したりしましょう。それが、自分と友だちを守ることにもなるのです。自分一人だけでなく、みんなが大事なのです。周りの人を大事にする人は、周りのみんなからも大切にしてもらえます。
この人権週間を機に、相手の気持ちを考えているかどうか、いじめをしたりしていないだろうか、何かを解決するのに我慢が足りなくて暴力で解決したりしていないだろうかと、自分を振り返ってみてください。楽しい毎日になるよう「思いやり」ある行動が進んでできる、広い心で生活していきましょう。今よりももっと優しく幸せに、温かく過ごせる西成小学校になることを心から願っています。
それでは、今日のお話のまとめです。
みなさん、友達が悲しんでいるときにそっと寄り添える子になってください。
友達が喜んでいる時に一緒に喜べる子になってください。
人の嫌な所ばかり見るのではなく、良い所を見ることができる子になってください。
あの子はちょっと…と距離を取り避けてしまうのではなく、いいよ大丈夫だよと受け入れることができる子になってください。
嫌なことや辛いことを周りのせいにしないで、自分のためにみんなのために乗り切ろうと頑張る子になってください。