オンライン朝礼による人権についての校長先生のお話 12/4
- 公開日
- 2023/12/05
- 更新日
- 2023/12/05
人権教育・いじめ対策
先々週、児童会役員や代議員が中心となって、あいさつ運動が行われました。先週はあいさつ運動は終わっていましたが、元気のいい声でのあいさつは続いていました。私は毎日正門に立ってあいさつしていますが、なかなかみなさんのあいさつの声は変わりませんでした。しかし、先々週のように子どもたちが子どもたちのためにあいさつ運動を行うと、みなさんの声は見違えるようになりました。「子どもは、すごい。」とあらためて感じました。
さて、毎年12月10日は「人権の日」。これは今から75年前に、世界がひとつになるためにできた「国際連合」が設定したものです。そして、12月4日〜10日が人権週間です。
では、人権とはなんでしょうか。簡単にいえば「一人一人が自分らしく幸せに生きる権利」のことです。それを誰もじゃましたりおかしたりすることはできません。
今日は、人権についての話ということで、さきほどは「子どもは、すごい。」というお話をしましたが、今からは「子どもは、こわい。」というお話をします。
人をすごく傷つける言葉があります。それを口にするのも嫌なのだけど、1回だけいいます。「ばか」「死ね」「きえろ」というような言葉を、もしも目の前にいるだれかに言ったらその子はとても辛い表情になるでしょう。だから、そんな人を傷つける言葉を直接だれかに言うことはありませんね。まして、何度も言うなんてことは、相手の子の表情を見ていたらできることでありません。
みなさんの中でスマートフォンを持っている子がいますね。スマホを持っていたり持っていなかったりすることに、いいとか悪いとか言うつもりは、私は全くありません。しかし、ラインで言葉を相手に伝える時は、相手の顔(表情)は見えません。そうすると、直接だれかに伝えることはできない、人を傷つける言葉を平気で何回で相手に送ってしまうことがあるかもしれません。スマホに言葉を入力してポチッと送るだけですから、人を傷つけているという感じがしないからです。
スマホでだれかを写真や動画におさめて、それをYouTubeやTik Tokにアップしていることはありませんか。相手の子がいいと言ったから、では駄目です。その子の保護者(おうちの人)の許可はもらいましたか。個人情報が世界中に漏れることになり、それはとんでもないことです。今日は、みなさんに自分のこれまでを一度、ふり返ってほしいと思います。スマホを使って人を傷つける言葉を伝えたりだれかの写真や動画を撮ってそれをアップしたり、そんなことはしていませんか。考えてみてください。
もし、そんなことをしてしまった経験があったら、その人がこれからできることがあります。それは二度と同じことをしない、ということです。ラインの言葉でだれかを傷つけたり、だれかの写真や動画を勝手に撮ったりアップしたりしない。そんなふうに今から切り替えてください。
今のみなさんの生活は、友だち同士直接顔を合わせる場と、スマホなど相手の顔が見えないSNSの場と両方あります。一人一人の子が一度立ち止まり、自分のこれまでをふり返りこれからどうすればいいか、考えてほしいと願っています。