5・27(土) 聞く・聴く・きく・・・【校長室より】
- 公開日
- 2023/05/27
- 更新日
- 2023/05/27
校長室
学校公開に多くの保護者の方にご参観いただき、誠にありがとうございます。
ところで、「聞く」と「聴く」違いは何でしょうか?
チャットGPTで検索してみると・・・
【「聞く」は耳に入った音を認識すること、「聴く」は、注意深く聞くこと、理解しようと努めることを意味します。つまり「聴く」は「聞く」の進化版とも言えます。一方「聞く」は、単に音を聞き、気に止めなくてもよい場合に使用します。】
確かにその通りだと思います。
では、「聞く」と「聴く」どちらが難しいのでしょうか?
臨床心理士の東畑開人(とうはた かいと)さんは、著書『聞く技術 聞いてもらう技術』(ちくま新書)の中で「聞く」方がずっと難しいと述べています。
何だかおかしいと思いませんか?臨床心理学では「聴く」という言葉の方がよく使われています。「心の声を聴く」ことが専門家だと・・・。
私は「聴く」ことがより専門的で難しいと思っていました。
東畑さんは、
「心の奥底に触れるよりも、懸命に訴えられていることをそのまま受け取るほうがずっと難しい」
と述べています。続けて、今の世の中は「聞く」の不全にあるとも述べています。
では、相手の声を「聞く」ためにどうすればよいのでしょうか?
東畑さんは自分の声を「聞いてもらう」ことが必要であると述べています。「聞く」は「聞いてもらう」に支えられているというのです。
本著書には、小手先の聞く技術や小手先の聞いてもらう技術が紹介されています。ぜひご一読されてはいかがでしょうか。