学校日記

5・19(金) 言葉で正しく・・・【校長室より】

公開日
2023/05/19
更新日
2023/05/19

校長室

 10代の子どもたちは、SNSなどのやりとりで、独特な省略語をよく使います。

「り」:了解
「告る」:告白する
「きまZ」:気まずい
「ディスる」:ディスリスペクト(侮辱)する
「しんどw」:しんどくなるほど素晴らしい

 上の5つのうち、皆さんはどれくらいご存じでしょうか?

「しんどw」は、本来、「骨が折れる・つらい」という意味ですが、「しんどくなるほど素晴らしい」といったポジティブな意味で使われているそうです。

 このような省略語を単純に否定するのはよくないと思います。言語は、時代により変化していくのが必然だからです。

 では、「良い省略語」「悪い省略語」の線引きは何でしょうか。

 宇都宮大学工学部の堀尾佳以さんは、「人を傷つけるような省略語も少なからずあり、それらは悪い省略語に分類されるかもしれません。例えば、『ディスる』や『BBA(ババア)』など。本来の意味が相手に伝わらないようにするために使用しているのだと思います」と述べています。

 また、NPO法人ハートフルコミュニケーションの代表理事の菅原裕子さんは、次のように述べています。
「重要なのは、その言葉が正しく伝わるかどうか。親しい友人同士では意味が伝わっており、悪い省略語とはいえないでしょう。一方、省略語を知らない人がいるかもしれない場で使い、一部だけで盛り上がってしまうと、他の人たちが疎外されたような気持ちになることもあります。そういった場での言葉遣いには配慮すべきです。伝わらない相手に使うと悪い省略語になってしまうと思います。」

 良い省略語と悪い省略語を線引きするとしたら・・・
「人を傷つけるような差別的な意味を含んでいないか」
「相手との共通言語になっているかどうか」
 この二つではないでしょうか。

 省略語の使用を頭ごなしに否定するのではなく、伝える相手の人権を大切にすることが最も大切であることを教え伝えていくことが大切であると思います。

【5/1付 朝日新聞朝刊EduAより参照】